【準硬式野球部】意地の一発、牧の同点ツーランも延長12回引き分け
お互いに譲らない。勝ちきれないが負けない。勝利の女神はどちらに微笑むのか・・・。
5月16日、上柚木公園野球場にて行なわれた専大対日大の3回戦。国士大に2タテを喰らい、勝ち点を落として迎えたこの日の先発は、前回登板で延長12回を投げ切った渡辺貴一(経営2・専大松戸高)である。シュートが武器であり、前回も有効に使えていたが、「上位打線は振ってこなかった」と見極められるも、テンポ良く日大を波に乗らせなかった。失点シーンも内野と外野の間にポトリと落ちるアンラッキーな当たりであった。渡辺は10回を投げ切り藤後彰太(経営1・県岐阜商高)へスイッチ。藤後も2回を無失点に抑えた。
1―3と2点ビハインドで迎えた6回表2死、2塁打席に立つのは牧康二(法4・宗像高)。昨季から好不調の波があり、今季も実力を上手く発揮できずにいた。「ピッチャーがしっかり投げていたので4年生として」カウント2―2から2球ファールで粘りフルカウントにすると、日大の絶対的エース山崎の投じた8球目を鋭いスイングで振り抜き、打球はライトスタンドへ飛び込んだ。「後ろに繋ぐことだけを考えていた。たまたまです」と4年生がチームを負けから引き分けに持ち込んだ。
その後両チームともチャンスを作り合うも、粘り強くしのぎ合いの末に延長12回、3―3と引き分けた。
試合後選手コメント
山岡大輝(経営4・常総学院高)主将
「チャンスはあったのに勝ちきれない。相手のミスを突いていけないのが弱いところ。貴一はよく粘ってくれた。野手陣も調子が上がってきた。(次の中大戦)厳しくなると思う。自分たちから崩れずに勝ちたい」
10回3失点の渡辺
「調子悪くなかった。二死から失点してしまったのが反省するところ。次に繋がるので負けないのはいいこと。次は入りをしっかりしたい」
同点ツーランの牧
「変化球くる、スライダーを狙い通り打てた。振り切ったのが良かった。4年生が引っ張っていかないといけない。チームワークで諦めずに戦っていきたい」
グラウンドこぼれ話
「(久々に2本ヒットがでて)昨日グラウンド整備やったおかげかな?上級生になるとなかなかやらなくなるので。久々にやったところを野球の神様が見てくれたのかなって。今日もやったから次も打てるんじゃないかな(山岡主将)」
▲同点ツーランの牧康二(法4・宗像高)
▲粘り強く投げた渡辺貴一(経営2・専大松戸高)
(真田 泰太・文3、写真も)