関東​​覇者日大に粘りを見​せ​るも 延長14回​サヨナ​ラ負け


 4月22日(日)、4月下旬とは思えない肌寒さの中で春季リーグ戦が行われた。前日、関東覇者の日大に敗れはしたが、延長12回の白熱した試合を繰り広げた。調子が上向きつつあるチーム力でこの日の第2戦は勝利し、1勝1敗にしたいところである。

先攻の専大は、初回に1死から四球とエラーで一・二塁。続く4番吉田拓矢(商3・広陵高)が左前打を放ち満塁になり、一気に先制点のチャンスを作る。しかし後続が続かず無得点に終わってしまう。

 専大先発は渡辺貴一(経営1・専大松戸高)。前日のリリーフ登板を経ての初先発だ。初回、1死から右前打を許すも、味方の好守にも助けられ落ち着いた立ち上がりを見せる。

 先制点を奪ったのは専大。4回、この回先頭の6番山岡大輝(経営3・常総学院高)が右中間二塁打を放ち得点圏へ。続く7番池田大樹(経営3・長崎海星高)の中前打で二塁ランナー山岡が一気に生還。先制点を奪うが、この走塁で山岡は足を痛めて負傷交代し、守備が大幅に入れ替わる。

 初先発とは思えない落ち着いたピッチングで好投を続けていた渡辺だったが、5回につかまってしまう。1死からのピンチでは遊ゴロに打ち取るが、続く打者に中越え二塁打を許し1-1と同点にされてしまう。

その後、両チームともに追加点が奪えず、8回から専大は一ノ瀬翔(経済4・佐久長聖高)がマウンドに上がる。一ノ瀬は低めに集めた丁寧な投球で日大打線を抑えていく。9回を終えても決着がつかず、試合は2試合連続の延長戦に突入する。

 専大は勝ち越しのチャンスを作りながらもなかなか得点につながらない。14回裏、この回の先頭打者に右前打を許し、一ノ瀬から高橋に投手交代。送りバントと内野ゴロに打ち取り2死三塁。続く打者も内野ゴロに打ち取るが、それをサードがエラー。ランナーが生還し1-2。悔しいサヨナラ負けを喫してしまった。

負傷者が出る中、チーム力でカバーしてきたが最後に粘り負け。今リーグ戦初めて勝ち点を落としてしまった。それでも関東覇者を2試合連続延長と追い込んだ。関東大会で中大にコールド負けという屈辱を経験したからの春季リーグ戦。一戦一戦確実にチーム力は上がっている。リーグ戦はまだ始まったばかり、全日本の道も途絶えていない。次は雨天順延した東海大第2戦。必ず勝利し勝ち点1を取り、加速していく専大を見たい。



▲初先発の渡辺


▲好投を続けた一ノ瀬


▲先制につながる二塁打を放つ山岡


試合後選手コメント
堂園昂平(法4・県岐阜商高)主将
「1年次生の渡辺が抑えていたからその分カバーできなくて悔しい。今日は気持ちで負けた。負傷者が出てしまっていて、完全に埋められているわけではないけれど、オープン戦で選手層の強化をしてきた成果が出ている。チームのまとまりは出てきている。勝ち点を落としてしまったので、次の東海大戦で2タテして必ず勝ち点を取りたい」

渡辺投手
「初先発でも緊張はなかったけれど、初回から手が振れていなくて高さやコースもダメだった。それでも杉浦さんのリードが良く、信頼できたので抑えることはできた。5回からきつくなり点を取られてしまった。しっかり休んで次の登板に備えたい」

一ノ瀬投手
「低めにコントロールできて、打たせて取ることができた。リーグ戦はリリーフが多いと思うので、今日のようなピッチングを心がけていきたい。そして全日本行きたいです」



(橋本 里恵・文3、写真=真田 泰太・文2)




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