秋季リーグ戦　国士館大に逆転負け‏ 　９月１５日の対国士館大戦は、八王子市民球場で行われた。先日、８－３で１回戦を快勝し。勢いのまま連勝で２カード連続の勝ち点を取りたいところである。 　先攻の専大は、初回１死から２番児島祐（経営３・太田市立商高）がセンター前ヒットで出塁すると、３番杉浦泰章（経営２・県岐阜商高）、４番石川竜太郎（法３．日本航空高）の連続ヒットで、児島が先制のホームを踏む。更に５番牧野翔太（経営４・作新学院高）のレフト前ヒットで満塁となるが、６番篠原成道（商２・広陵高）、７番花嶋昂哉（法２・専大松戸高）が外野フライに倒れ、追加点を奪えず攻守交代。 　専大の先発は川田展行（経営３・桐生第一高）。立ち上がり先頭にヒットを許すものの、児島の見事なスローイングで盗塁を阻止するなど、結果的に３人でこの回を終わらせた。 　３回表、またも児島のレフト前ヒットで流れを作る。杉浦が送りバントを決め、石川の右中間へのツーベースヒットで追加点を奪う。試合の流れは完全に専大にあった。「今日も勝てる」誰もが強く思っていたはずだ。しかし、そこが野球の怖いところである。その気持ちは油断に変わってしまった。 　７回表、先頭の山岡大輝（経営１・常総学院高）がレフト前ヒットで出塁。続く堂園の内野安打が相手のエラーを誘い、その間山岡は三塁まで進む。さらなる追加点のチャンスだったが、相手ピッチャーのしつこい牽制で山岡はタッチアウト。その後、堂園も二塁への盗塁を成功させるが、三塁への盗塁の際はピッチャーに気付かれ失敗する。この２つの走塁ミスで流れが少し相手に傾きかけるが、川田のピッチングがそうさせない。７回裏に１点を失うものの後続をしっかり抑える。 　 　８回表には、先頭の石川が２本目のツーベースヒットで出塁。篠原のライト前ヒットで１死一、三塁。ここでいっきに点差を広げたいところである。しかし、相手の好守もあり抑えられてしまう。８回裏ヒットとフォアボールで１死一、二塁のピンチとなる。続く打者にレフト線に返され、ベンチでは同点で延長という考えがあった。しかし、レフト佐藤真之介（経営２・秋田中央）がボールを取り損ね、逆転を許してしまう。それでも逆転を信じて声を出し続けるが、一度渡してしまった流れは戻らず、試合終了。２－３で敗れ、１勝１敗で３回戦目が決まった。 　勝てるという気持ちは、ちょっとしたことで自信から過信に変わってしまう。野球の怖さを改めて思い知る試合となった。しかし、リーグ戦は始まったばかりだ。試合後児島次期主将を中心に今日の反省点を挙げ、次の試合に向けたミーティングが行われた。選手たちはもう前を向いている。気持ちを入れ直して次戦へ立て直しを図る。 試合後インタビュー 坂東龍一郎主将（ネット情報４・県岐阜商高） 「７回の走塁ミスが大きかった。残塁も多く、専大にしてはミスの多い試合だった。ミス１つで流れが変わり、負けるということが改めてわかった。逆転された場面もレフトがしっかり止めて同点で延長に持ち込む状況も考えられた。チーム内に油断があったので、反省するところはしっかりして、長いリーグ戦を戦っていきたい」 児島捕手 「今日は野手の責任。川田に申し訳ない。ヒット数も多かったのに残塁が多く、得点につながらなかった。３戦目はしばらく日にちが空くので、しっかり気持ちを引き締めて戦いたい」 （橋本里恵・文１）