‏全日本大学選手権大会 準々決勝 同大に2-4で敗れベスト8!! 悔しさを胸にただ一つの目標へ‏


 9月2日、全日本大学準硬式野球選手権大会選手権準々決勝が、兵庫県明石公園第一野球場で行われ、関西地区代表の同大に2-4で敗れた。

今日の先発はエース川田展行(経営3・桐生一高)。相手である同大は、先日行われたオープン戦で勝ってはいるが、力はほぼ互角といえるだろう。さらに昨日の福岡大戦では逆転勝ちを収め、勢いをつけているだけあって、優勝を目指す専大にとっては、まさにトーナメントの正念場となった。

  最初にチャンスを作ったのは専大。試合開始早々、1番堂園昂平(法2・県岐阜商高)が右前ヒットを放つと、2番児島祐(経営3・太田市立商高)もサード頭上を越えるヒットで続く。3番牧野翔太(経営4・作新学院高)が四球を受け無死満塁に。しかし、相馬一輝(経営4・秋田中央高)、山岡大輝(経営1・常総学院高)、杉浦泰章(経営2・県岐阜商高)が三者連続の三振に倒れ、先制点を挙げることができない。
  すると2回裏、ヒットとエラーなどで2点先制を許すと、3回、5回にも追加点を与え、前半を0-4で折り返す。
  6回からの川田は気迫あふれるピッチングで5つの三振を奪うなど、追加点を与えない。それに奮起したチームは、8回に児島、牧野の連続ヒットと相馬の送りバントで2・3塁のチャンスを作り出し、6番杉浦の中前タイムリーヒットで、意地の2点を返す。


▲三振を奪い、ガッツポーズを見せる川田


▲攻撃の柱、牧野

  最終回、代打八重樫孝之(経営3・専大北上高)を送るが、凡打に倒れ1アウト。続く堂園も三振に倒れ2アウト。みんなの願いは続く児島に。しかし2-1からの4球目、高めの球を見逃すも判定はストライク。見逃し三振に終わりゲームセット。関西の強豪を前にベスト8で敗退し、日本一への目標は、新チームへと託された。

  試合後健闘をたたえあう選手たちの姿が見られたが、「正直、優勝したかった」これが本音だったと思う。川田は試合終了と同時に一人ベンチから離れ悔し涙を流した。エースとしてどれだけ今大会に懸けてきたか、その思いの強さが伝わってきた。主将の坂東龍一郎選手(ネット4・県岐阜商高)は、「悔しかったけれど、専大らしい粘りが最後まで出せた。その結果、8回に集中打につながったと思う。新チームではほとんどのメンバーが残っているので、来年もこの場所に戻ってきて、日本一をつかんでほしい」と語った。島田敏正監督は「全日で終われたことは幸せなことだと思う。来年も、彼らをここに連れてきます」と、力強く誓った。今日の悔しさは、これからのさらなる成長への力となり、きっと日本一への糧となるだろう。



<今日のヒーロー>


落合誠選手(ネット3・入間向陽高)


 “男、落合誠”自他共に認める彼のキャッチフレーズだ。
  彼の本職は投手である。投手といえば、試合中はベンチの奥にひっこみ、静かに自分の出番を待つというイメージがあるのではないか。しかし彼はそのイメージからかけ離れている。
  8回4点ビハインド。誰もが気を落としてしまう場面で、誰よりも球場に響いた声は彼のものであった。ベンチで誰よりも声を張り上げ、身を乗り出し、味方に声援を送る。ヒットが出れば打者をハイタッチで迎え、守備でピンチの時はチームを盛り上げる。一切の弱気を捨てて試合に臨むその姿は、男らしさの象徴だ。

  いつ自分の出番が来るかわからない、そんな状況でもチームのために“今”自分ができる役割を全力でこなす。そんなベンチやスタンドの仲間がいるからこそ、選手たちは最後の瞬間まであきらめないプレーできるのだ。
 







(森住綾・文3)




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