全日本大学選手権大会 2回戦 辛くも逃げ切り3回戦へ!!‏


 9月1日、2回戦の相手は北信越地区代表の金沢大教育学部。初戦突破の勢いそのままに今日の試合に臨みたいところである。

 ベスト8をかけたこの試合を託されたのは小池友貴(商3・高知商高)。日程的に厳しいトーナメント戦において、2番手の投手が重要視される中の登板となった。その初回、二死から2者連続のフォアボールを与えるものの抑え、落ち着いた立ち上がりを見せる。2回以降はランナーを出すものの連打を許さず、7回を4安打無失点の好投を見せた。
 この小池の力投に応えたい打線は0-0のまま迎えた4回、二死2塁の場面で代打折居貴喜(文4・専大北上高)が左中間にタイムリーヒットを放ち1-0と勝ち越しに成功する。その後も毎回のようにランナーを出し、6回にはヒットとフォアボールなどで二死満塁のチャンスを迎えるも、相手投手に抑え込まれ、追加点のチャンスを逃してしまう。9回まで毎回ランナーを出すもののあと1本が出ず、そのまま1-0でゲームセット。終わってみれば折居の代打ヒットが決勝点となった。

 今日の対戦相手であればもっと点を取り、優位な試合運びができたはずである。しかし相手投手の低めに集めるていねいな投球の前に追加点を上げることができず、課題の残る試合となった。しかし反省ばかりしていられない。負けたら終わりの試合がもう明日にあるからだ。どんな形であれ勝てばいいのがトーナメント。点を取れなくても少ない得点を守り抜く力が今の専大にはある。

 明日の対戦相手は関西地区代表の強豪同大。今大会の一つ目の山場である。オープン戦では勝利しているものの油断はできない。しかし今日のように一戦必勝の野球をしていけば、確実に勝てるはずである。


▲好投の小池


▲ゲームセットの歓喜


▲熱戦のあと

試合後インタビュー

坂東龍一郎主将(ネット4・県立岐阜商高)
「勝てたことが何よりも一番。相手を見下していたわけではなく、前半の仕掛けが足りなかった。でも接戦をものにできたのは自信になった。明日からもやることは同じこと。どんな形でもいいので勝つことだけに集中したい」



<今日のヒーロー>


折居貴喜選手


「自信はありました」。その一言は印象的だった。
4年生にとっては集大成の今大会。「代打折居」とアナウンスされた時のベンチ、スタンドの盛り上がりは今日一番だった。「準備はしていた」というものの代打でかつチャンスで回ってきて結果を出す。これまでに積み上げてきた練習の成果の表れだろう。
4年生の活躍が多く見られるこの2試合。技術だけではなく、“最後”という強い気持ちが優勝という目標をぐっと引き寄せる。
 



(橋本里恵・文1)




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