ついに開幕!!全日本大学選手権大会 初戦8-2で勝利‏



 8月31日、舞洲ベースボールスタジアムにおいて開会式が行われ、第62回全日本大学準硬式野球選手権大会が開幕した。日本1位を決める唯一の大会ということもあり、各地域からの代表校が初戦から火花を散らした。

 昨年惜しくも決勝で中大に敗れ、目の前で優勝の胴上げを見せられたこの大会。今春の関東大会の決勝で中大を破り、リベンジは果たしたものの、選手たちは全日本という舞台で優勝することを最大の目標とし続けた。


 専大の初戦は尼崎記念公園野球場の第2試合目。相手は中国地方代表の下関市立大。これまでに対戦はないが、個人の力では専大に分があると予想された。

 1回表、先頭打者にヒットを許すも、後続を打ち取り、緊張する立ち上がりを切り抜ける。するとその裏、1番堂園昂平(法2・県岐阜商高)が初球を振り抜くと打球はレフトスタンドへ。先頭打者ホームランという思わぬ形で待望の先制点を得る。これで試合は専大ペースかと思われたが、その後は相手投手の低めを意識した投球に苦しめられ、5回まで2安打に抑えられる。守りはエース川田展行(経営3・桐生第一高)を中心に5回1失点。1-1で前半を終えた。力の差からすると思わぬ結果であったが、主将の坂東龍一郎(ネット4・県岐阜商高)は「緊張すると思っていたので、想定内です」と冷静であった。

 グランド整備の間にもう1度気持ちを入れ直して迎えた6回裏、緊張がほぐれてきたのか、これまで抑え込まれていたのが嘘のように打線がつながり3点を入れ勝ち越し。7回にも4番相馬一輝(経営4・秋田中央高)の2点タイムリーなどでさらに3点を加える。
9回に1点を与えるものの、終わってみれば8-2の圧勝。思っていた通りの結果となった。

この試合のポイントはやはり幾度となく大舞台を経験し戦い方を知っている坂東を中心とした4年生の冷静さであった。思い通りに行かないとき焦るのではなく平常心に導く、重要な仕事であった。トーナメントを戦う上で持っている力を出せたことは勢いとなるだろう。
さらに評価すべきは盗塁が5つあったことである。今年度チームの目標は昨秋から走り勝つ野球。この目標が集大成となるこの大会で発揮された。


▲2失点完投のエース川田


▲ベンチに迎えられる牧野翔太(経営4・作新学院高)

試合後インタビュー

島田敏正監督

「春季リーグで苦しんだことによる成長が見られた試合だった。技術面よりも精神面の成長がピンチの場面での冷静な対応につながった。スタメンについては最後まで競わせて出来上がった最高の形です」

坂東主将

「リーグ戦とは違う雰囲気なので緊張が見られた。普段はやらない円陣など声を出していろいろと工夫しました。ミスを恐れずに積極的に盗塁を仕掛けたのはよかった。次の試合は今日以上の緊張はないと思うけど、気を緩めずに堅実な野球をしていきたい」




<今日のヒーロー>


堂園昂平遊撃手


前半戦の息苦しい投手戦の中、ただ一人快音を響かせた。初回の先頭打者ホームラン、5回のヒットは前半戦のチームヒットのすべてをたたき出した。その他の打席もその場の役割を徹底したそつのない仕事をした。その上2盗塁を決めるなど初戦の緊張などを終始感じさせない活躍。大きく表情には表さないものの、彼のプレーがチームに与えた影響は大きいものであっただろう。

 

(笠井規史・商2)




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