早大に敗れ4位 今シーズン終了

 12月9日、とどろきアリーナにて全日本大学バレーボール選手権が行われた。準決勝に敗れた専大は三位決定戦で早大と対戦。1‐3で敗戦し、最終結果は4位となった。力のあるサーブとスパイクをもつサウスポーエース七里選手(#7)を擁する早大は攻守にバランスのとれたチーム。準々決勝では優勝候補の中大を倒してベスト4に進出した。この試合は七里選手をどう止めるか、早大の堅い守備をどう崩していくかという点とともに専大の試合の立ち上がりがポイントとなった。

 第1セット、立ち上がりの悪いいつものパターンで試合が進んでいく。また、早大のサーブバレーでなかなか流れが掴めず22‐25でセットを落としてしまう。2セット目も同様に専大のミスに早大がつけ込み23‐25でセットを落とし、追い込まれる。それでも第3セット、意地を見せたい専大は今大会活躍を見せる長友優磨(商3・都城工高)がサーブやスパイクを決め、25‐21でセットを奪取する。第4セットはお互い譲らない一進一退の攻防を見せたが、要所で打ち込んでくる七里選手のスパイクが専大のブロックを打ち抜き22‐25でセットを落とし、試合を決められた。試合後、監督は「ブロックが出てくれば自分たちのバレーができたはずだった」と今大会、専大バレーのストロングポイントであったブロックがなかなか決まらなかったことを悔やんだ。

 以下は個人のコメント

 吉岡監督
「悔しい。昨日と同じで試合の入りが悪かった。勢いでセットは取れても試合には勝てないということを実感させられた試合だった。それでもこの負けは下級生にとっては3位で笑って終わるより良い経験となった。(全カレを振り返って)チームとしては100点の大会だった。しかし個人的には3位決定戦は勝ちたかった。(これからのチームについて)中心となる選手、特に1年生がどこの大学よりもいい経験を積めたと思う。若いチームのためプレーにムラがあるので安定感が出てくるようになればもっと強くなれる。期待しているのは山本。彼の成長は専大躍進のためには重要となってくる。(今年のチームに関して)4年生のマネージャー2人が本当にいろいろな面で引っ張ってくれた。良いチームだった」
 
 長友主将
「昨日と同じで入りが悪かったのでリズムに乗りきれなかった。(引退する4年生に関して)3年間一緒でいっぱい迷惑をかけた。主将である自分の相談相手にもなってもらったし頼りになる先輩たちだった。(来年にむけて)タイトルを全部とれるように頑張りたい」

#1杉本龍馬(経済4・聖隷クリストファー高)
「充実した4年間だった。後輩たちが頑張ってくれて素晴らしいステージでバレーができた。専大でバレーができて良かった。(後輩たちへ一言)来年は笑って終われるように頑張ってほしい」

#2上村哲史(商4・鹿児島商高)
「最後負けてはしまったがベスト4までいけてやりきれた。このメンバーでやれたことは最高。(後輩たちへ一言)出だしが悪いのを直して来年は優勝を目指してほしい」

#3端場翔太(経済4・東亜学園高)
「練習でやってきたことが出なかった。自分はそんなにプレッシャーを感じていなかったがチームに今までやってきた専大らしさが出なかった。(後輩たちへ一言)来年はメダルが取れるように頑張ってほしい」

#5國弘翔太(経済4・宇部商高)
「楽しかった。4年間を振り返ると、試合に出るたび監督に怒られて、苦しいことばかりだったけど大学までバレーを続けて良かった。ベスト4を目標にやっていたのでそれを達成できたことも良かった。(後輩へ一言)個々の能力が高いチームなのでチーム力を高めて優勝してもらいたい。今までありがとう!」

今村マネージャー(法4・福岡大大濠高)
「最後の最後でセンターコートでプレーできて本当に嬉しかった。選手としてだけでなく3年間マネージャーをやってきてよかったと思えた。後輩には日本一になってほしい」

藤田マネージャー(経営4・宇部商高)
「専大がベスト4になるのは初めてなので嬉しかった。ここまで来れたのも選手たちのおかげなのでみんなに感謝したい。自分は4年間仲間に恵まれていた。来年以降のチームに期待している」



▲来年へむけ、ここからまた始まる



(村上 大晃・文2、撮影=森本 雅美・文1)




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