秋季リーグ8日目 勝利目前惜しくも明大戦黒星

10月13日、東海大学湘南校舎総合体育館にて秋季リーグ8日目、対明大戦が行われた。
 2セットを連取し、ストレート勝利かと思われた専大だが、3セット目から明大の猛攻に崩れ、フルセットの末敗れた。

 アジアジュニア選手権の日本代表に選出され、全試合スタメンで日本の優勝に大きく貢献した藤中謙也(経営1・宇部商高)、高橋拓也(経済1・東亜学園高)がチームに合流し、迎えたリーグ戦最終週。二人に加え、けがでスタメンを外れていたエース・長友優磨(商3・都城工高)も復帰し、今までの我慢を強いられた戦いから一変する試合を期待した。

 第1セット、専大は攻撃的バレーで流れをつかむ。相手の粘りからデュースまでもちこまれたが、長友がきっちりスパイクを決め、28‐26でセットを先取した。
 2セット目は点の取り合いとなった。それでも、第1セットに引き続き長友の力強いバックアタックや、山本湧(商2・東亜学園高)の果敢なブロック、スパイクが決まり25‐19でセットを連取した。

 しかしこのまま簡単に勝ちを譲ってくれるほど一部リーグは甘くない。第3セットの主導権は明大。専大は終始ゲームを支配されたまま、19‐25でこのセットを落としてしまう。

なんとしても勝利を決めたい専大は第4セット、体調不良の高橋に代えてセンターに板宮築(経済3・川崎橘高)を起用。この起用が吉と出て、先ほどの流れを断つかのごとく序盤は専大のペースだった。しかし中盤、専大のミスが次第に増え逆転されると、そのまま相手に攻め込まれ、21‐25でこのセットも落としてしまう。

 最終セット、専大の攻撃の中心は藤中、高橋、柴田康暉(経営1・佐賀商高)の一年生トリオ。高橋は体調不良をおしての出場となった。試合は一進一退の攻防が続く。先制点は専大、試合のカギを握る8点目は明大、10点目は専大が取り、むかえた13-14の明大のマッチポイント。相手のスパイクが
専大のブロックを打ち抜き試合を決められた。結果、セットカウント2‐3の逆転負けを喫した。

 試合後、セッターの山本は「気を抜いたつもりはない。ただ詰めが甘かった」とこの試合を反省した。
ようやく攻撃性は出てきたが、春季リーグで見せたコンビプレーがまだ発揮されていない。それに加えて一部リーグのレベルの高さを改めて思い知らされた結果となったこの試合。個々の能力はあるが、チームの力という点ではまだまだ他のチームと開きがある。この点を改善していけるかに期待が懸かる。


以下は選手のコメント

長友主将
「(藤中・高橋に関して)全体に合流して4日間しか練習できていない。それに疲れがあったと思う。これをいい機会にそういう状況での戦い方を身につけてほしい」
藤中選手「チームのプラスになることができなかった。悔しい。明日の最終戦は内容よりも勝ちにこだわりたい」

高橋選手
「今までチームに出られなかった分を挽回しようと思ったが、できなかったので残念。チームに帰ってきたばかりでコンビプレーの調整ができていなかった」

柴田選手
「藤中、高橋が帰ってきて本来のチームで本来の力を出せる状況だったのに、出せなかった。自分としては最終週にむけて成果が出るように練習してきたので、それが結果につながった」

専大(28-26、25-19、19-25、21-25、13-15)明大

(スターティングメンバー)
#3 端場翔太
#5 國弘翔太
#11 長友優磨
#17 柴田康暉
#18 藤中謙也
#19 高橋拓也



▲スパイクを決める高橋



▲チームの要、山本(左)・長友



(森本 雅美・文1、写真=森本、村上 大晃・文2)




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