春の強化キャンプで実力測る‏‏‏


 3月11日に起きた東日本大震災の影響を考慮し、関東大学バレーボール連盟主催のリーグが中止となった。しかし8月に開催されるユニバーシアード競技大会に向け、選手強化を行う必要があることから、関東大学バレーボール連盟は5月2日から5日まで男子強化Campを国際武道大学で行った。東海大、国際武道大、専大、筑波大、日体大、国士館大、早大が参加し、専大は3日の練習に参加。他大学との練習試合を行った。


 栗山雅史(平22年卒、現サントリー)や中村航太朗(平22年卒、現警視庁)など主力選手が抜け、攻守ともに戦力ダウンが予想された専大。しかし3年次生を中心に新チームは前年と一味違った強さを発揮している。昨秋季、サーブ賞を受賞した端場翔太(経済3・東亜学園高)や長友優磨(商2・都城工高)が攻撃の要。スパイクは鋭さを増し、両サイドから強力にアプローチする。「自分次第でチームの勝敗が変わる。いつでも良い状態で打てるようにしたい」と、長友はエースとして頼もしい。秋季リベロの杉本龍馬(経済3・聖隷クリストファー高)はレフトとして攻撃に加わった。センターは昨年から活躍を見せる孫兆涛(商2・宇部商高)と、今年からスタメン入りの板宮築(経済2・川崎橘高)。リベロには國弘翔太(経済3・宇部商高)が戻り、コートに活気がみなぎる。そしてセッターには頼もしいルーキーが。平成22年全日本高校選手権優勝、同大会で最優秀選手賞に輝き、日本高校選抜代表選手にも選ばれた山本湧(商1・東亜学園高)だ。「トスが高くてスパイクを打ちやすい」と長友は話す。また、不意を突くセッター自らのダイレクト攻撃も見る者を飽きさせない。積極的に得点に貢献し、大きな存在感を示した。

 新チームは高さこそないものの攻撃力は依然として衰えず、レシーブ力もアップ。簡単にボールをあきらめない姿勢が昨年との違いだ。レシーブを返し攻撃につなげる。一撃で決めるだけではなく、チームでチャンスを作っていくのが今年のスタイルとなる。
 1年次生から経験を積み重ねてきた3年次生と、昨年から着実に力をつけてきた2年次生中心のチーム。一人ひとりの個性が織りなすプレーに期待が高まるが、公式な試合が秋までないことが残念でならない。秋季リーグ、全日本インカレでの活躍が待ち遠しい。今年も専大バレーが熱い。


▲トスをあげるルーキー山本


▲エースとして活躍する長友

〈スタメン〉
レフト  端場 翔太
      杉本 龍馬
センター 孫 兆涛
      板宮 築
ライト  長友 優磨
セッター 山本 湧
リベロ  國弘 翔太



(小澤 幸希乃・経営3、山内 夏穂・人間科学2=撮影)




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