春季関東大学リーグ戦 最終戦に勝利し1部昇格決定!!



 5月16日、駒大玉川キャンパス体育館で春季関東大学リーグの最終戦が行われ、専大は国士大に3-1で勝利し優勝が決定。同時に1部昇格を決めた。


専大3(25-17、23-25、25-19、25-20)1国士大

【スタメン】
レフト  中村航太朗(4・宮崎工高)
レフト  端場翔太(2・東亜学園高)
センター 石川辰実(4・岡谷工高)
センター 井田康太朗(4・宮崎工高)
ライト  栗山雅史(4・佐賀商高)
セッター 上村哲史(2・鹿児島商高)
リベロ  國弘翔太(2・宇部商高)


▲勝利の笑みを見せた選手たち

 主将でエースの栗山のスパイクが相手のブロックアウトとなり、最後の1点が決まった。その瞬間、1部昇格も確定。会場は歓喜に沸き、選手たちも嬉しさを爆発させた。
 
 今年の新チームはメンバーが変わらず前評判の高かった専大だったが、1部昇格までの道のりは簡単なものではなかった。予選リーグこそ6勝1敗の1位通過で勝ち上がったものの、決勝リーグでは2連敗と本来の力が発揮できずに、15日の時点で昇格圏外である3位に落ち込んだ。そして専大・国士大のうち、最終戦の結果でどちらかが昇格するのか決まるという大混戦となり、リーグ戦最終日を迎えた。

 これまでは劣勢の展開に弱い専大だったが、今日は試合開始から得点を重ね、リードしながらの展開でチームも流れに乗る。終盤にもここぞというところで、栗山、石川、中村の3点連取があり、1セット目を先取する。2セット目は序盤リードされ、端場のサーブなどで一時は盛り返すがあと一歩のところで相手に譲ってしまった。1-1となった第3セット。8点連続ポイントで完全に流れは専大。ブロックで止められても仲間が拾ってスパイクを決めるといった、一球一球への思いが昇格へと近づけていく。国士大が追い上げるも専大が振り切り、2-1とし王手をかけた。そして第4セットはまたも専大の連続ポイントから始まる。終盤も4年生が奮闘し、ついに25点目を決めた専大は最終戦を勝利で終えることができた。

「4年生がよくやってくれた」と吉岡達仁監督、「(4年が)全員出られたことは大きい」と栗山主将が語るように、4年生5人全員の力がチームを勝利、そして昇格に導いた。栗山の高い位置からの強烈なスパイク、中村の確かなレシーブそしてスパイク、井田のブロック、石川の速攻そしてブロード攻撃、蓑島義英(4・秦野南が丘高)も少しの出場ながら、3セット目の決勝打を決めた。1部でプレーするためには春に1部に上がるしかない。そんな想いがまさに実を結んだ結果となった。
 
 また4年生の活躍にはレギュラー2年生3人の力は不可欠であった。端場は幾度となくサーブで流れを呼び込み、上村はコート内を縦横無尽に駆け、乱れたレシーブもスパイカーの打ちやすいトスに変えた。國弘の大きな声、そしてレシーブはチームが一丸となって戦えた確かなる理由だ。また上級生の調子が上がらないときに出場していた、長友優磨(1・都城工高)、孫兆濤(1・宇部商高)の存在を無くしてこの優勝はなかっただろう。

 この試合結果で筑波大と勝敗数、セット率で並び、専大の優勝を決めたのはたった0.001の得点率の差だった。しかし優勝したことに変わりはない。専大の実力は今やっと結果となり証明できたのだ。

 リーグ戦の個人賞として、優秀選手賞とサーブ賞を栗山が、レシーブ賞を中村がそれぞれ受賞した。ちなみに惜しくも賞は逃したがサーブ賞の2位に中村、ブロック賞の2位に井田が食い込んだ。

 秋季リーグ戦からは、1部の舞台が選手たちを待っている。ダースホークとして強豪校をかき乱すプレーに期待したい。



吉岡監督
「4年生がよくやってくれた。苦しかった。だけどすごくうれしい」

家登敏昭コーチ
「久しぶりの1部はうれしい。試合前は昨日までと比べて栗山が違った。途中蓑島が入ったりして4年生の力で勝った試合だった。今の選手たちは1部での経験はないが、やれるだけの力はあり、上位にいけると思う。今日は選手たちを褒めたい」

栗山主将
「うれしい。今季は迷惑をかけ、自分のせいで負けた試合もあった。長友はじめ部員みんなに助けてもらった。今日は最後の試合でみんなの気持ちが入っていてよかった。専大の良さがでた試合だったと思うし、4年全員が出れたことが大きい。これからは悔いが残らないようにやっていきたいです」

中村
「今日の試合は全試合を通して1番まともな試合だった。後輩のがんばり、彼らが持っていた力は出せたと思う。今リーグは個人の力で勝った。自分たちに足りないものを磨いていきたい」

國弘
「4年生が1部でプレーするために声だしなど気持ちの面でもがんばった。次の大会も全力でがんばりたい」

端場
「今日勝てば1部だったので先輩のために貢献できて良かった。自分がサーブをするときは、前衛が井田さん、栗山さん、中村さんがいていいポジションなので、そこで点が取れればいいと思っていた。1部でやるのは初めてなのでがんばりたい」



(吉野瞳・文3)




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