4月10日、駒澤大学二子玉川キャンパス体育館で春季リーグが開幕を迎えた。昨シーズンの無念を晴らすべくコートに戻ってきた専大バレー部。初戦の相手は昨年秋季リーグ2部で3位の宇都宮大。エース大木の強烈なスパイクが最大の脅威だ。
第1セット、まだ動きに硬さが見られる専大。フェイントで先制点を奪われるが、サーブ権が主将栗山雅史(4・佐賀商高)に回ると流れをつかみ5点を連取。チームの要、中村航太郎(4・宮崎工高)のストレートや一枚ブロックが決まり、8-4と点差をつける。しかし宇都宮大もそのまま簡単に得点を許してはくれない。すると専大の判断ミスが続き、動きにキレがなくなると次々スパイクをたたきこまれ同点に。その後はシーソーゲームが続き、ジュースにもつれこんだが最後は栗山のストレートでセットを取った。
第2セットは端場翔太(2・東亜学園高)のサービスエースが決まるなど、栗山・中村以外の選手の活躍も光り、2セットを先取。途中、昨年度春高バレー優勝校のエースで今年注目のルーキー、長友優磨(1・都城高)がコートに入る。「長友は力のある選手だが、彼の実力を見せつけるのはまだ先」と吉岡達仁監督は話す。得点に直接結びつくような活躍は見せなかったものの、次の試合につながる経験を踏んだ。
第3セットは気が緩んだのであろうか、相手が流れを作る場面で得点を許してしまい、接戦の末セットを落としてしまう。
第4セットで勝負を決めたいところ。前半は宇都宮大を僅差で追う展開となるが、井田康太郎(4・宮崎工高)のストレート、石川辰巳(4・岡谷工高)の速攻などが攻撃に変化をつける。中村にサーブが回ると20-15まで一気に引き離し、流れを作った。24-23と迫られるが、最後は主将栗山が鮮やかにストレートを決め、勝利を手にした。
試合後、栗山主将は「今日は相手のエースを警戒して臨んだ。調子が良いときは声を出して良いリズムでプレーできるので、雰囲気を大事に、リズムに乗って勢いで勝ち進んでいきたい」と話した。
【スタメン】
レフト 中村航太朗
レフト 端場翔太
センター 石川辰実
センター 井田康太朗
セッター 上村哲史(2・鹿児島商高)
ライト 栗山雅史
リベロ 國弘翔太(2・宇部商高)
(経営2・小澤 幸希乃)