春季リーグ入れ替え戦 流れ一転、一部昇格逃す



春季関東大学リーグの入れ替え戦対筑波大戦が5月24日、駒大二子玉川キャンパスで行われた。

専大1(25-17、21-25、11-25、19-25)3筑波大



▲一部昇格を逃し悔恨の表情の選手たち


遂に夢へあと一歩。会場には人が溢れ、注目が集まりいつもとは違う雰囲気の中、試合は始まった。

第一セットは、味方のスパイクが決まるごとに盛り上がりが増す。さらにサーブで点を離し、相手のアタックを拾い攻撃に繋げていく理想的な攻撃ができていた。勝敗を左右するチーム全体の気持ちは問題ないように思えた。
しかし第二セット。雰囲気も流れも徐々に筑波のペースになる。ムードメーカーのリベロ・國弘翔太(1・宇部商高)も元気がない。序盤はシーソーゲームを展開するが、中盤から相手の連取の場面が重なり、あと一歩のところでセットを逃す。
 ここでセットを取り、相手の流れを断ち切りたい第3セットは、いきなり5点を連取され始まる。「とにかく声を出して、開き直って気持ちで押せ」と監督がアドバイスするも、中盤でも6点連取され流れは完全に筑波大。このセットは11点しか取れず終わる。
 あとがない第四セット。ここでもポイント連取して差を広げていくのは筑波大。端場翔太、中村航太朗が相手のブロックに阻まれ、トスが栗山雅史(3・佐賀商高)に集中する。サーブミスも響き、3セット目を奪われ試合が終了した。

 専大の課題である“気持ち”で試合展開が左右される結果となった。今季リーグ戦全体を振り返っても、勝った試合はチーム内の雰囲気がよかったように思える。相手が仕掛けてきてからどう気持ちを切り替えていくか。次に一部昇格のチャンスのある秋には、精神的にも強くなった専大バレーを見せてほしい。


◆吉岡監督
「今のチームは下級生主体で若いので、これがいい経験になったのではないか。1セット目を先取し、勝ちを意識してしまったところもあったと思う。2セット目からは足が動かないし、声もなくなった。相手と能力は均等で選手たちの気持ち次第なので、とにかく声を出して開き直って(気持ちを)押して行けと話したけれどだめだった。気持ちが表れるサーブでも負けていた。(筑波大に対してどのような対策を?)レフト2枚の背が高くて、クロスに打ってくるのでそこを気をつけようと選手たちに言った。守りが相手は弱いので、攻めれば大丈夫かと思ったが、サーブで崩されうちはコンビができていなかった。(春季リーグで収穫は?)栗山は1年からスタメンで使っているので、2年間で大きくなった。課題が分かったことが収穫だね。(秋に向けて)1からトレーニングをして生かせていけたら」



(文=吉野瞳・文2、撮影=小澤幸希乃・経営1)



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