全日本大​学選手権女子シングル​ス 専大勢3人が2回​戦へ


 全日本学生テニス選手権、女子ダブルスの1回戦が8月29日に有明テニスの森公園にて行われた。専大からは4人が出場し、その内3人が2回戦にコマを進めた。

 小金井理恵(商4・湘南工科大附高)は早大・山崎との対戦で、最初のサービスゲームをブレークされてしまう。そのまま流れを奪えず、3―6・2―6で完敗。完全に力負けしてしまった。

小金井さん
▲初戦敗退に終わった小金井

 金子真理子(文1・秀明八千代高)は1年生ながら今春の関東学生選手権大会ダブルスにてベスト4と大躍進を遂げ、大きな期待を背負っている。にもかかわらず、彼女の表情からプレッシャーの重さは感じられない。失うものは何もないと言わんばかりの強気のプレーで相手を圧倒していく。
 6―1で第1セットを先取し、続く第2セット。それまでの4ゲームを連取した金子だが、第5ゲーム、自身のサービスゲームで40―15と追い込むも、ミスが続きデュースにしてしまう。しかし強烈なバックハンドウィナーを決めて一歩リード。その後のプレーでは一転、強打を封印し長いラリーの中で相手のミスを待つ。変幻自在の攻めでゲームをキープした。これをきっかけに、第6ゲームは強気、攻め気を前面に押し出したプレーで、相手に一つしかポイントを与えないままサービスブレークし、6―1・6―0で圧勝した。

▲これからの戦いぶりにますます期待がかかる金子

 木川里奈主将(ネット4・共栄学園高)の対戦相手は青森大・本多。第1セットを4―6で奪われてしまう。しかし、第2セット第1ゲームをラブゲームキープすると、第2ゲームは相手のミスからチャンスをつ
かみブレーク。勢いそのままに6―1でセットを奪い返す。
 最終セット、4―4で迎えた相手のサービスゲーム。疲労からか、弾道の低い鋭いボールはすでに打てなくなっている木川。しかし、弧を描くボールを打ち続け、決してミスをするまいと粘って長い長いラリーを制す。サービスブレークをし5―4と、互角の戦いから一歩抜け出した。そしてそのまま自身のサービスゲームをキープし、フルセットまでもつれた試合に決着をつけた。

木川さん
▲最終セット第9ゲーム、サービスブレークをしガッツポーズの木川

 中野亜美(経営3・博多青松高)は第1セット、5ゲームを連取した後、わずかなミスから相手に2ゲームを取り返されてしまう。しかし、第8ゲームには落ち着きを取り戻してラブゲームキープ。6―2でセットを奪う。第2セットでは相手に1ゲームも与えず6―2・6―0での完勝。1時間足らずであっという間に勝負を決した。
 中野は決して力で押すタイプの選手ではない。しかしその華奢な腕から放たれる柔らかなボールは、不思議と相手のミスを誘う。彼女特有の粘りのプレーでどこまで勝ち進んでいくだろうか。今後も、全日本学生選手権から目が離せない。

中野さん
▲危なげなく勝利を収めた中野



(川村 真樹・人間科学2)




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