関東学生秋季リーグ 女子は2年ぶりのAクラス入り!!‏


9月15~29日にかけて駒沢体育館および代々木第2体育館にて、卓球・関東学生秋季リーグが行われた。4年生にとっては最後のチーム戦である。
 本大会は団体戦で、8チームが総当たり形式で対戦する。試合はシングルス・ダブルス含め最大7戦行われ、先に4勝を挙げたチームが白星を手にする。なお、7位は2部2位との入れ替え戦、8位は2部へ自動降格する。

男子
 格上明大に善戦するも、その後中大・駒大に最終戦までもつれ込んだ末敗れるなど4連敗を喫した男子。5日目、昇格組の日体大を相手にようやく白星を手にしたが、続く日大戦をまたも落とす。最終日、勝たなくては入れ替え戦に回ることが決まるが、春季リーグで圧倒した埼玉工大にまさかの3タテを決められ、正真正銘の崖っぷちに。
 しかし、ここから驚異的底力を見せる。第4試合のダブルス戦、田中健奨(2・滝川二高)・飯野弘義(1・湘南工大付高)の若いペアがフルゲームの末勝利すると、続く佐藤慧(3・上宮高)も同じくフルゲームを制す。そして、その勢いは衰えるどころかにさらに増した。

 第6試合で田中がストレート勝ちし遂に逆王手をかけると、最後は4年生の松岡新也(4・東奥学園高)がこれまでのうっ憤を晴らすかのプレー。トータル4-3の大逆転勝利が決まった瞬間、専大ベンチだけでなく会場全体が沸き上がった。この結果、2勝5敗で通算成績が埼玉工大と並んだものの、当該校間の対戦成績により6位となり、入れ替え戦を免れた。


▲松岡を歓喜で迎えるベンチ

試合結果 2勝5敗:6位

2-4明大
3-4中大
3-4駒大
0-4早大
4-0日体大
1-4日大
4-3埼玉工大


女子
 先の関東学生選手権で3人がベスト16入りし、戦力的には優勝を狙える女子だったが、近年上位を争う早大・東京富士大・淑徳大の牙城を崩せず、早々にその可能性を失ってしまった。
 「このまま崩れて春季同様に降格争いか」そんな思いが頭をよぎったが、この半年を戦い抜いてきた彼女たちは変わっていた。続く昇格組の日大戦をしっかりと勝つと、淑徳大を下すなど今大会勢いに乗る中大にもインカレ同様に圧倒。最終日は春季3-4で敗れている日体大を相手に4-1という完勝でリベンジを果たし、終わってみれば4勝3敗の4位。08年秋季以来2年ぶりの勝ち越し、そしてAクラス入りとなった。

 好成績を残せた最大の理由は、やはりエース高瑜瑶(4・秀光中等教育高)の存在だった。7試合全勝、それだけにとどまらず、なんと全てが3-0のストレート勝ちという前人未到の快挙を成し遂げたのだ。「最初から一つリードしている」そう錯覚させるような安心感がチームに良い影響を与えたことは間違いないだろう。
 しかしながら、要因はそれだけではない。今大会は来季を引っ張っていくだろう選手たちの活躍が目覚ましかった。2年の原ちひろ(青森山田高)と1年の北川真央(日南学園高)がともに4戦で3勝をもたらすと、ダブルスは天野友未(3・日南学園高)・原組が5勝、樽見早由利(3・冨田高)・北川組が3勝を挙げ、専大の新たな武器となった。絶対的存在だった高が抜ける来季だが、この秋でチームはより上を目指せる自信を得たのではないだろうか。


▲大会後、女子チーム全員での集合写真

試合結果 4勝3敗:4位

2-4早大
2-4東京富士大
4-1青山学院大
3-4淑徳大
4-1日大
4-1中大
4-1日体大

*高が今大会の優秀選手賞及び、4年間通算45勝の成績が評価され特別賞を獲得した。


▲最後のリーグで最高のプレーを見せた高


コメント

桑原真帆花主将(4・明誠高)
「優勝を目標としていたが、一試合一試合の内容が良かったので満足している。皆が春よりも自信をつけ、余裕を持って戦えたため、力を出し切れていた。また、今季はエース格の選手が落としても、周りの選手の成長でフォローすることもできた。チーム全体で得たこの結果は来期につながる。流れを継続し、後輩たちにはさらに上を目指してほしい」


「自分にとって最後のリーグ戦だったので、込み上げるものがあった。今大会は技術面・精神面ともに今までになく良い状態で臨めた。勝ち負けにこだわるのではなく自分の卓球に集中し、これまでやってきたことや上級生としての想いを込めてプレーした。全試合ストレート勝ちは、第二戦で東富士大のエースを圧倒できたところで「いけるかも」と思った。終盤は狙って戦った。残りの大会、自分のため、そして学校のために頑張っていきたい」



(ネット情報4・馬場雄也)




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