全日本大学対抗選手権2日目



 全日本大学対抗選手権2日目は、予選リーグを勝ち抜いた32校による決勝トーナメントが開始。準々決勝まで行われる。昨日、男女ともそれぞれのグループを1位で突破した専大。はたして鬼門である“ベスト8”の成績を超えることができるか。

男子
1回戦の相手は、予選リーグでグループFを2位通過した愛知県の中京大学。専大はグループ1位通過の貫禄をみせ、3戦で合計1ゲームしか与えない、3-0のストレート勝ちを収めた。続く2回戦、予選リーグを2位で通過しながらも、1回戦で法政大を3-1で破った熊本学園大学との試合。専大は第1試合、第2試合と順調に勝利するものの、熊本学園大に意地をみせられ、第3試合のダブルスを競りながらも落としてしまう。しかし最後の第4試合は相手を圧倒し、3-1で勝利した。準々決勝の相手は、因縁の対決となった。相手は、この大会において過去4大会連続、準々決勝で対戦している、関東2強の一つ明治大学。昨年は敗れており、雪辱を晴らしたいところ。初戦、専大は先手を取り、流れに乗りたいという考えからか、ここまで全勝のエース徳増を持ってきた。しかし、対する明大が起用したのは日本代表・水谷だった。徳増も善戦はしたものの、その力は絶大でストレート負けを喫するかたちとなった。皮肉にも、これで逆に明大を勢いにづけてしまった。続く第2試合、両者一歩も譲らないゲーム展開となるも、専大はここでも勝利を逃してしまう。第3試合のダブルス戦でも流れは変えられず、そのまま3-0のストレート負け。去年と同じくベスト8で今大会を終えることとなった。

女子
1回戦の相手は予選リーグを2位で通過した國學院大學。ダブルス戦を落とすも、安定した試合展開をし、3-1で勝利する。続くは関東リーグ2部に所属し、予選を1位で突破した日本体育大学。白熱した試合が続き、勝負は第5試合までもつれるも、最後は専大が3-2で逃げ切った。準々決勝は、トーナメントの1,2回戦をストレート勝ちできており、貫禄を見せ付けている、昨年の女王・岐阜の朝日大学。だが、先に大手をかけたのは専大だった。第1試合を落としたものの、続く今大会全勝のエース高、ダブルス天野・樽見組と連勝し、第3試合が終わった時点で2-1とした。このまま押し切るかと思われたが、さすがは昨王者。意地を見せられ、勝負は2試合連続で第五試合へともつれこんだ。専大は日体大戦の再現といきたいところで、幸先良く1ゲームを先取したが、ここから突如乱れ、3ゲームを連取され万事休す。結果2-3で惜しくも敗れ、男子と同じくベスト8という結果となった。

結果詳細
男子
一回戦
専修大学 3-0 中京大学
第一試合
徳増信弥(4・杜若高)3【11-7,11-9,11-8】0 小島
第二試合
星野和洋(4・木更津総合高)3【11-8,11-6,11-9】0 松本
第三試合
徳増信弥・江藤遼組(2・明豊高)3【11-5,7-11,11-4,11-1】1 松本・鈴木組

二回戦
専修大学 3-1 熊本学園大学
第一試合
徳増信弥3【16-14,11-9,11-6】0 芳岡
第二試合
石井匠(2・東山高)3【9-11,11-2,11-7,8-11,11-4】2 富田
第三試合
徳増信弥・江藤遼組2【11-8,12-14,9-11,11-8,13-15】3 大林・藤原組
第四試合
星野和洋3【14-12,11-9,11-8】0 大林

準々決勝
専修大学 0-3 明治大学
第一試合
徳増信弥0【5-11,7-11,7-11】3 水谷
第二試合
森田翔樹(4・青森山田高)2【4-11,11-6,11-8,7-11,7-11】3 池田

▼善戦した森田翔樹



第三試合
徳増信弥・江藤遼組0【4-11,8-11,7-11】3 水谷・甲斐組

女子
一回戦
専修大学 3-1 國學院大學
第一試合
原ちひろ(1・青森山田高)3【11-8,11-5,11-2】0 星川
第二試合
天野友未(2・日南学園高)3【11-5,12-10,11-9】0 関谷
第三試合
天野友未・樽見早由利(2・富田高)組2【10-12,11-7,11-7,7-11,9-11】3 河田・関谷組
第四試合
高瑜瑶(秀光中等教育学校)3【11-9,11-9,11-6】0 河田

二回戦
専修大学 3-2 日本体育大学
第一試合
田村望(4・就実高)0【7-11,16-18,5-11】3 西岡
第二試合
天野友未3【8-11,11-3,11-4,11-7】1 李
第三試合
天野友未・樽見早由利組0【10-12,9-11,11-13】3 西岡・津田
第四試合
高瑜瑶3【11-8,13-11,11-4】0 須磨
第五試合
原ちひろ3【13-11,11-7,5-11,11-4】1 津田

▼ベスト8入りを決めた原ちひろ


準々決勝
専修大学 2-3 朝日大学
第一試合
榊原恵(2・武蔵野高)0【2-11,5-11,8-11】3 大野
第二試合
高瑜瑶 3-0 張
第三試合
天野友未・樽見早由利組 3-2 大野・中村組
第四試合
天野友未 2-3 中村
第五試合
原ちひろ1【11-7,6-11,5-11,5-11】3 浦

コメント
男子主将 加藤充生樹(4・日大三島高)
-結果について
「自分が決勝トーナメントの組み合わせ抽選を引いたんですが、明治大学のいるブロックを当ててしま
って、申し訳ないことをしたなと思っています。それでも、ここまで優勝する気持ちでやってきたし、
優勝できる手ごたえは感じていたので残念です」
-今大会で気づいたこと
「(明大戦において)ダブルスも森田も、ラリーなどいい勝負はできていたが、競ったときに後一歩で
取れていない。そこが本当の力の差だと思うので、そういう部分を鍛えていきたい」
-次の秋季リーグに向けて
「次こそは明治にリベンジできるように、そして優勝できるようにがんばります」

女子主将 小林春菜(4・新潟青陵高)
-結果について
「惜しい試合が何試合かあって、大事なところで点をとることができなかったのが悔しい。来年はぜひ
ベスト4を目指してがんばってほしいです」
-次の秋季リーグに向けて
「春が良くない成績だったので、次こそは上位入賞を目指したいです」

*なお専大が敗退したため、今大会の更新は2日目で終了となります。ご了承ください。



(馬場雄也・ネット情報3、伊藤和希・経営1)



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