東学生春季リーグ4日目



 15日、卓球・関東学生春季リーグは4日目を迎えた。
男子は10時30分から(秋季2部1位)駒澤大と、女子は14:30分から強豪淑徳大(秋季2位)と対戦した。

前日、優勝候補早大相手にストレート負けを喫した男子。優勝を狙うには、これ以上は負けられない。相手は今季昇格したばかりの駒大。しかし、初日に昨秋3位の中大にストレート勝ちしている。油断はできない。
試合は一進一退の攻防。先に1勝を挙げられるも、エース・徳増が取り返す。続く江藤も接戦を制しリードを奪うも、次のダブルス戦では逆に接戦で敗れ2-2。第5セット、ダブルスの鬱憤を晴らすように森田は圧巻のストーレート勝ちで、再びリードを奪う。ここで決めたいところだったが、駒大はまたも追いすがられ3-3。決着は最終第7試合に持ち込まれた。専大はカットマン・星野。ストレート勝ちを収めた大正大戦の勢いのまま、星野は第1、2ゲームをそれぞれ11-3、11-4の圧勝。第3ゲームこそ落としたが、第4ゲーム目はまたしても大量リードを奪い、危なげなく勝利。専大男子はトータル4-3で貴重な勝ち星を手に入れた。

淑徳大を迎えた女子。相手は日本代表石垣や、去年の最優秀選手・小野など要する、優勝候補本命である。はたして、番狂わせを起こせるか。
しかし、その力はダテではなかった。3試合終えて、高が奪った1ゲームのみに抑えられ、専大は早くも大手を掛けられてしまった。後がない4試合目、専大はここまで2戦2勝の天野。
▼天野友未


対するは、昨年最優秀・小野。1ゲーム目は淑徳が制する。このまま敗れるかと思われたが、天野が覚醒した。この日の天野はフォアにバックに冴えに冴え、早く鋭い打球が相手を襲った。これにはさすがの小野もミスを連発。ここから2ゲームを連取し、先にこの試合の大手を掛けた。しかし、さすがの小野。このままのいきそうな流れを断ち切り、試合を振り出しに戻した。最終第5ゲーム。先手を奪ったのは小野だったが、天野は落ち着いていた。すると、ここから怒涛の追い上げ。激しいラリーをことごとく制し、逆転勝ち。見事金星を挙げるとともに、専大の望みをつないだ。
▼天野を祝福する部員達


第4試合、ダブルス2組目。波に乗る天野は樽見と組み、連続出場。
▼天野・樽見組



この試合も勢いは続いていた。接戦ながらも2ゲームを奪い、2勝目を目前とした。ところが突如乱れ、ここから逆に連取を許し、最終ゲームに持ち込まれてしまった。第5ゲーム、立ち直りを見せた。フォアが冴えた二人は、攻撃的に相手を押し込み勝利。2-3と試合の行方を分からなくさせた。しかし迎えた5試合目だったが、淑徳主将・山梨にストレートで敗れ、女子は2敗目を喫した。

この結果、男子は3勝1敗の3位、女子は2勝2敗の4位となった。


試合詳細

男子
専修大 4 - 3  駒澤大
1試合目
田中健奨(1・滝川二高) 1 (8-11 11-9 9-11 3-11) 3  渡井伯和
2試合目
徳増信弥(4・杜若高) 3 (6-11 11-4 14-12 11-5) 1  桑原勇希
3試合目
江藤遼(2・明豊高) 3 (11-8 4-11 11-8 7-11 11-6) 2  吉田広平
4試合目
徳増信弥・森田翔樹組 2 (11-5 9-11 11-8 7-11 9-11) 3  桑原勇希・秋元勇人組
5試合目
森田翔樹(4・青森山田高) 3 (11-4 11-9 11-2) 0  高羽卓哉
6試合目
石井匠(2・東山高) 1 (8-11 11-9 8-11 4-11) 3  秋元勇人
7試合目
星野和洋(4・木更津総合高) 3 (11-3 11-4 9-11 11-4) 1  桑原勝人


女子
淑徳大 4 - 2  専修大
1試合目
石垣優香 3 (11-9 11-6 12-10) 0  原ちひろ(1・青森山田高)
2試合目
王曼 3 (13-15 14-12 11-2 12-10) 1  高瑜瑶(2・秀光中等教育高)
3試合目
山梨有理・小野思保組 3 (11-8 12-10 11-6) 0  榊原恵・原ちひろ組
4試合目
小野思保 2 (11-6 8-11 9-11 11-6 7-11) 3  天野友未(2・日南学園高)
5試合目
大庭咲陽子・石垣優香組 2 (10-12 9-11 11-7 11-4 6-11) 3  天野友未・樽見早由利(2・富田高)組
6試合目
山梨有理 3 (11-3 11-8 11-5) 0  榊原恵(2・武蔵野高)




(記事=馬場雄也・ネット情報3、撮影=馬場、伊東和希・経営1)



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