関東大学春季リーグ3日目



 14日、大会3日目。女子は青山学院大(秋季2部1位)と、男子は早稲田大(秋季2位)と対戦した。

12時から行われた女子の試合。16時からの男子に先駆けて戦った。
トップは高。昨日1ゲーム奪われたものの、落ち着いた卓球で相手を圧倒。3セット合計で12点しか与えず、ストレート勝ちを収めた。2番手はここまでシングルスでは連勝中の新人・原。その勢いは今日も顕在で、こちらもストーレート勝ち。続くダブルス戦は天野・樽見組。1ゲーム目を先取も、第2ゲームは7-11でチームとしてこの日初めてゲームを落とす。しかし次のゲームを3点、第4ゲームも6点しか与えず、終わってみれば快勝となった。4番手はここまで連敗中の田村。今日でいやな流れを変えたいところ。互いに1ゲームずつを奪い合い第3セット。これを11-7で制し、大手を掛けた。迎えた第4セットだったが、相手に5-9と4点リードを許す苦しい展開。しかし勝利への執念から、田村が怒涛の追い上げを見せ、12-10で逆転勝利。チームの4-0のストーレート勝ちを決定するとともに、自身今大会初勝利を手に入れた。

女子の勝利から約2時間後、男子は優勝候補の一角と対戦した。優勝を目指している以上、必ず叩いておかなければならない相手である。
この日専大は大幅にオーダーを変更した。昨日ストレート勝ちしたカットマン星野から2年の佐藤に、ダブルスはなんと、ここ数年不動であった一昨年の全日本学生王者、徳増・森田組に替え、今年大阪国際オープンで優勝した石井・江藤組を起用。この変更が吉と出るか凶と出るか。流れを決める最初の試合、専大はここまで連勝中の1年田中を起用。相手は早大のエース笠原。第1ゲーム、田中はなかなかリズムをつかめないまま落としてしまう。第2セットも中盤までリードを許す苦しい展開。しかし、強敵相手に光を見せた。4点差を一気に詰めると、タイムを挟んだ9-9から連続得点。試合を振り出しに戻した。ところが、その後は早大・笠原がその強さをいかんなく発揮。善戦も1-3で敗れた。続くは2年江藤。最初のゲーム、序盤から積極的に攻め、9点目まで到達。大量リードを奪い、安全圏かと思われたが、そこからまさかの6連続失点。先制されてしまう。いやな流れを引きずったか、続くゲームも落とし後がなくなる。このあと、江藤は立ち直りを見せ第3ゲームを奪う。しかし、行方が分からなくなった第4ゲームだったが、6-11で落とし万事休す。破れてしまった。第3試合、専大は4年生エースの一人、森田を投入。流れを引きよせたいところ。しかし早大の勢いは止まらない。互いに1ゲームずつ奪い合うも、第3ゲームは3-11の完敗。第4セットは9-9の接戦で終盤を迎えるも、最後の2点を先に奪われ敗戦を喫した。
後がなくなったダブルス戦、この日抜擢の石井・江藤組。相手は早大2枚看板足立・笠原組だったが、大阪国際の時に撃破した相手だけに、今回もその再現といきたいところ。試合は接戦。奪ったら奪い返す、見ているものを惹きつけるものだった。しかし、詰めの部分で相手に奪われ、ともに9-11で2ゲームを連取されてしまう。第3ゲーム、ここから大逆転といきたいところだったが、流れは変わらず敗戦。0-4のストレート負けが決まってしまった。

今日の結果を受けて、男女ともに2勝1敗の3位なった。


コメント

女子・田村望(4・就実高)
-試合の感想は?
:チームがストーレート勝ちして嬉しい。
-最後のゲームは4点差をひっくり返しての勝利となったが、何か心がけたことがあったのか?
:昨日、一昨日と負けているので、点を離されたときに、今日も最終ゲームまでいってしまったら、負けてしまうかもしれないという思いがあった。だからどうしてもこのゲームで決めたという気持ちが強かった。勝ててほっとしている。
-明日は強豪・淑徳大戦だが、意気込みは?
:相手は優勝候補なので、失うものは何もない。思い切って試合をしていきたい。


男子主将・加藤充生樹(4・日大三島高)
-今日の試合の感想は?
:オーダー(の予想)が外れてしまったのと、試合前の校歌斉唱から相手に負けてしまっていて、圧倒されてしまった。
-ダブルスで石井・江藤組を起用した理由は?
:大阪国際で相手ペアに勝っていたこと、それと徳増・森田組があまり相性が良くなかったので、もとから早大戦は石井・江藤組でいこうと話していた。
-オーダーに星野和洋(4・木更津総合高)を替えて、今大会初めて佐藤慧(2・上宮高)が入っていたが?
: 星野はカットマンだが、早大はカットが上手いのではずす形となった。佐藤については、相手の2試合目に出てきた選手に勝ったことがあったので、起用した。6試合目に出てくると予想しそこに配置したが、それが外れてしまった。
-明日、駒大戦に向けての意気込みは?
:まだまだ優勝の可能性は残っているので、気持ちを切り替えていく。それと明日は校歌も声を大きく歌いたい。



試合詳細



女子
専修大 4 - 0  青山学院大
1試合目
高瑜瑶 3 (11-4 11-2 11-6) 0  才津彩奈



2試合目
原ちひろ 3 (11-7 11-8 11-9) 0  早田知世



3試合目
天野友未・樽見早由利組 3 (11-7 7-11 11-3 11-6) 1  早田知世・藤田麻希子組



4試合目
田村望 3 (11-8 8-11 11-6 12-10) 1  仲川美穂



男子
早稲田大 4 - 0  専修大
1試合目
笠原弘光 3 (11-6 8-11 11-7 11-3) 1  田中健奨



2試合目
御内健太郎 3 (11-9 11-5 8-11 11-6) 1  江藤遼



3試合目
浅沼慎也 3 (11-7 11-13 11-3 11-9) 1  森田翔樹



4試合目
足立智哉・笠原弘光組 3 (11-9 11-9 11-5) 0  江藤遼・石井匠組



15日は
男子が10時30分から駒澤大と、女子は14時30分から淑徳大と対戦する。

(馬場雄也 ネット3)



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