第36​回総理大臣杯全日本大​学サッカートーナメン​ト 先制するもあと一歩届​かず準優勝


 7月16日、大阪長居スタジアムにて総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(以下、総理大臣杯)の決勝戦が行われた。インカレに続く冬・夏連覇にむけあと1勝となった専大の前に立ちはだかるのは、地元・関西第3代表の阪南大。両者ともに攻撃が持ち味のチームであるが、専大自慢の得点力を発揮して栄冠を手にしたい。

 ナイターのため涼しい風が吹く中始まった前半、序盤から相手のペースにのみ込まれボールをキープすることができない。相手の速い攻撃についていくのが精一杯だったが33分、長澤和輝(経営3・八千代高)がボレーシュートを決め先制する。徐々にペースをつかみ始め1点を守りきりたい専大であったが、ロスタイムに同点ゴールを許し1-1で前半を終える。

 後半からいつもの攻撃力を発揮できるかと思われたが試合の流れをものにできず、なかなか攻め上がることができない。自慢の攻撃陣が得点をあげられず、堅い守備陣にも疲れがみえてくると79分、84分に失点をしてしまう。黄金ルーキーの山川翔也(経営1・新潟西高)を投入し、流れを変えたいところであったが、あと一歩及ばず1-3(前半1-1)で試合終了。悔しい準優勝となった。

 真夏の暑さに加え、延長戦の続く厳しい連戦となった総理大臣杯。悔しい結果となったが、専大サッカー部はここで立ち止まるような選手たちではない。この悔しさを晴らす舞台はまだ残されている。



▲先制点をあげた長澤


▲賞状を受け取る鈴木雄也(経済4・武相高)主将


▲悔しさをにじませる選手たち


源平貴久監督のコメント
「とにかく内容が悪かった。専大らしく得点を取りにいこうと選手たちには話していた。負けはしたものの選手はここまでよく頑張ってくれた」

鈴木主将
「決めるところで決めきれなかった。もっと早い時間帯でボールを奪えていれば良かった。自分はみんなに助けられてここまで来たのに、チームを優勝に導くことができなかったことが悔しい。今後は勝負のかかる試合で勝てるチームにしていきたいし、相手にやりづらいチームと思わせられるようにしたい」

大西佑亮選手(経営4・鹿島学園高)
「先制したときはうまくいけるかと思ったが、同点にされてからは相手に流れを持っていかれてしまった。セットプレーからの失点は自分にもっと力があれば防げたので悔しい。リーグ戦を優勝で終えて、インカレで雪辱を果たしたい」

長澤選手
「お互いに気持ちの入った試合だったが、後半からは相手の攻撃力に負けてしまった。(先制点について)積極的にシュートを打とうと意識していたのでうまく決められてよかった。負けてしまったことは本当に悔しい。この悔しさを次につなげていきたい」

下田北斗選手(人間科学3・大清水高)
「相手のサイドにうまくボールを運ばれてしまった。今日の試合はチーム内の距離が遠かったような気がする。ラストは無失点で終わりたかったが一人ひとりの危機感が足りなかった。大阪まで応援しに来てくれたみなさんにプレーで応えたかった。」

仲川輝人選手(商2・日体荏原高)
「本当に悔しい。準決勝からは自分の調子も上がってきていたのに、最後は疲れが出てしまいシュートや動き出しの部分でうまくいかなかった。これまで苦しい戦いだったがチーム一丸となって、決勝の舞台へくることができたのでみんなに感謝している。インカレの決勝でまた阪南大と戦って雪辱を果たしたい」

北爪健吾選手(法2・前橋育英高)
「どちらも攻撃的なチームなのでカウンターの争いになると思っていた。相手を支配できるかどうかが大きなポイントだったが、相手のセットプレーが続き、取られてはいけないところで失点してしまった。絶対に勝ちたかったが、この悔しさをバネにすればいいチームにしていけるはず。リーグ戦は必ず2連覇します」



(鈴木 詩織・文2=写真も)




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