全日本​​大学選手権大​会 ​悲​願の初優勝!初出​場で快挙


 2012年明けた1月5日、国立競技場にてインカレの決勝戦が行われた。サッカーの聖地といわれるこの場所で、対する相手は関東地区2位の名門・明大。1万5000人超のファン、サポーターが見守る中でキックオフされた。
 
 前半、初の大舞台ゆえの緊張感からか、いつもの専大らしいプレーが見られず、逆に相手のペースで試合が進んでいく。何度もピンチを背負いながら、ゴールキーパーの朴泰希(法4・千葉経大附高)のファインセーブで失点を防ぎ、後半に望みをつなぐ。
 
 後半になると、専大イレブンが一様に目覚めはじめる。
 庄司悦大(経済4・清水商高)を中心とした細かいパス回しで攻め立て、53分、長澤和輝(経営2・八千代高)がドリブルで相手をかわし、待望の先制点を挙げる。
 続く66分、相手キーパーがはじいたボールに大西佑亮(経済3・鹿島学園高)が反応し、追加点を奪う。
 そのまま専大ペースで試合が進み、80分、町田也真人(経済4・埼玉栄高)からのパスに仲川輝人(商1・日体荏原高)が抜け出し、冷静に相手キーパーをかわしてダメ押しの3点目を挙げ、3-0(前半0-0)で勝利。インカレ初出場で初優勝の快挙を成し遂げた。

 
 優勝を決め、涙を見せる選手もいたが、庄司主将が優勝トロフィーを天高く掲げると、選手全員が手をつなぎ、両腕を突き上げて最高の笑顔を見せた。その瞬間、応援に駆けつけた多くのサポーターからこの日一番の歓声があがった。記念撮影を終えた専大イレブンは真っ先にスタンドのサポーターの元へ駆け寄り、共に喜びを爆発させた。
 
 一方、個人賞では最優秀選手賞に庄司、優秀選手賞に朴、町田、栗山直樹(法3・清水東高)がそれぞれ選出された。庄司主将は関東リーグ戦、つづくインカレでMVP受賞と、ダブル受賞を達成した。
 
 関東リーグ戦優勝、そして全国制覇と最高の形で今季を終えた専大サッカー部。チームの柱である4年生が抜ける穴は小さくないが、新入生を迎える新チームはこれまで以上の戦いをしてくれるだろう。来季も専大イレブンから目が離せない。



▲相手キーパーをかわしゴールを決める仲川


▲優勝し、笑顔を見せるメンバー


▲個人賞を受賞した選手たち(左から栗山、町田、庄司、朴)


源平貴久監督のコメント
「リーグ戦の優勝、インカレの優勝とまだ信じられない。(今日の試合を振り返り)前半は専大らしいサッカーができていなかったので、『後半はドリブルとパスは速く判断しよう』と選手に伝えた。(今までを振り返り)攻撃的で美しいサッカーといっても色々なサッカーがあると思うが、我々は選手の個性やひらめき、選手のアイデアでサッカーをしてきた。総理大臣杯にも出場したことが無く、ずっと勝敗よりも試合内容を重視してきたのでこの結果には驚いている。とにかく選手が頑張った結果」。

庄司主将(以下、試合を終えた選手の喜びのコメント)
「インカレは優勝を目標にしていたので嬉しい。(MVPの受賞について)自分の力だけでなく、他の選手のおかげもあるのでチームメートに感謝したい。(来季のチームへ)他のチームのマークが厳しくなると思うが、専大らしくプレーしてこの舞台に戻ってきてほしい」。

町田選手
「優勝したという実感は無いが日本一になれて嬉しい。(優秀選手賞の受賞について)素直に嬉しい。(来季のチームへ)高い目標が大切なので、謙虚な姿勢で一試合ずつ戦ってほしい」。

朴選手
「まだ実感は無いが、4年生で自身最後の試合だったので、これ以上ない結果で嬉しい。(優秀選手賞の受賞について)最後に良い評価をしてもらえて嬉しい。(来季のチームへ)実力は十分あるので自分を信じてやっていけば、今季以上の結果を残せるはず」。

松本陽介(商4・清水商高)選手
「素直に嬉しい。リーグ戦は優勝したが相手(明大)の方が実力は上だったと思う。失うものは何も無い中で自分たちのサッカーができて良かった。(来季のチームへ)挑戦者の気持ちを忘れず、謙虚に試合に臨んでほしい」。

栗山選手
「今まで、全国大会に出られていなかったので信じられない。(優秀選手賞の受賞について)驚いたが、見ている人に認められたことは嬉しい」。

大西選手
「本当に嬉しい。前半は守備陣が耐えてくれたので、自分もいつものようにプレーした結果が得点につながった」。

長澤選手
「4年生を中心に、仲の良い最高のチームだったので、一日でも長く試合がしたかった。それが優勝という結果につながって最高の気分。1点に意味のある試合だったと思うので(自身の得点は)大きな1点になったと思う」。

仲川選手
「日本一という実感はまだ無いが最高!後半はリズムを取り戻して、専大らしくプレーできたので良かった」。



(鈴木 詩織・文1=写真も)





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