関東リーグ第5節 対尚美学園大‏


 関東大学リーグ戦(2部)は第5節を迎えた。5月4日、駒沢陸上競技場で行われた尚美学園大との一戦を2-0で勝利した専大は、通算4勝1敗とし、得失点差で首位に立った(8日に行われた第6節の桐蔭横浜大戦を4-0で勝利し、依然首位をキープしている)。

 第4節東洋大戦では退場者を出して初黒星を喫したが、技量的には「専大は2部で頭一つ抜けている」というのが大方の見方だ。チームにとっては「相手が引いてきたときに崩せるか」(源平貴久監督)が問題で、この試合でも攻める専大、守る尚美大の構図が90分間続いた。

 尚美大ディフェンスはサイドをぽっかりと空けており、両ウイングのFW高山薫(4・生田東高)、FW町田也真人(3・埼玉栄高)がワイドに開いて攻撃の起点となった。サイドバックも悠々攻撃に参加し、サイドから何度もクロスを放り込む。相手のCBは高さがあるものの、ボールの処理が安定せず、専大は中途半端なクリアを拾っては二次攻撃を繰り返した。それが実った33分、バイタルエリア外にこぼれたボールを町田が左ボレーで叩いて先制した。

 後半は尚美大もさすがに高い位置でプレスをかけてきたが、ワンタッチの回数を増やしてこれをうまくかわしていく。追加点を狙う専大は高山が快足を飛ばし、何度も裏に抜け出してチャンスを作る。得点には結びつかなかったが、気持ちがはやる相手をじりじり下げるには十分なプレーだった。89分、MF小幡純平(4・國學院久我山高)の折り返しを、途中出場のFW山崎翔輝(2・川崎北高)が決めてようやく駄目を押した。


▲尚美大戦でゲームキャプテンを務めたMF関根雄太(4・西武台高)

 相手が警戒する中でチームの味を出すのはなかなか難しいようだ。尚美大が与えたサイドのスペースを突いたのは正解だが「中央突破で、相手の守備に風穴を開けたい」と源平監督は理想を求める。「2点目はクロスに3人詰めていて、唯一連動したシーンだった。もっとそういう場面を増やしていきたい」

 ところで、この試合ではMF長澤和輝(1・八千代高)が公式戦初出場を果たした。中盤で度々ボールを失い、どフリーの決定機を外すなど散々なデビュー戦だったが、「1年の世代では一番いい選手」と監督も太鼓判を押す期待の新星だ。観戦する際には注目してほしい。

《スコア》
○専大 2-0(前半1-0) 尚美学園大●
得点者:(専)33分・町田也真人、89分・山崎翔輝



(山中克浩・経済3)





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