関東大学リーグ第8節 国士館大学戦



 17日、サッカー・関東大学リーグ(前期)第8節、国士館大学戦が行われた。
前節東海大戦に引き分け、連敗を止めた専大。今節は勝利をもぎ取りたいところ。対する昨期の準優勝校・国士大も現在2勝3敗2分と調子が出ていない。専大との勝ち点差は4。ここで勝つことができれば、その差は一気に縮まる。

試合は序盤専大ペース。パスワークが冴え、ダイレクトで面白いようにつないでいく。それを見ていた他校の選手から「すごい!」という声を耳にするほどだった。ゴールを奪うまでには至らないものの、得点のにおいは漂っていた。しかし、先制したのは国士大だった。前半9分、右サイドからのFK。クロスボールはファーサイドに向かっていくと、そこに走りこんできた選手にフリーでヘディングを許す。ボールは右に豪快に突き刺さった。その後は落ち着いた展開。互いにパスでの崩しを試みるも、決定機には至らない。しかし試合が中盤に差し掛かった22分。ついに専大に得点が生まれた。右サイドでスローインを受けた松本がクロスを上げると、この日先発に起用された秋山が、体を投げ出してダイレクトボレー。勢いはないものの、ゴール左のぎりぎりに向かったボールはゴールに吸い込まれた。

しかし、このあとは国士大ペース。何度も突破を許し、シュートを打たれる。だがポストに当たるなど運も味方し、なんとか同点で前半を終了する。

専大はハーフタイムで立て直し、後半開始後は互角の内容で進んでいく。専大はミドルシュートを積極的に打ち、決まりはしないもののゴールへの意識が感じられた。守っては守備陣が奮起し、体を張った守備でゴールを割らせない。すると次第に専大ペースに。そして69分、後半最大のチャンスを迎える。右サイドを崩した高山がクロスを上げるとゴールやや左の秋山へ。ボールは少し高く流れるかに見えたが、それをなんとオーバーヘッドで合わせる。するとボールはゴール前に飛んでいき、そこに待っていた神村がコースを変える。しかし、そのシュートはキーパー正面に飛んでしまい、ゴールならず。勝ち越しのチャンスを逃してしまった。その後も攻め続ける専大。しかし、どうしても決められない、いやな雰囲気。その予感がズバリ当たってしまった。78分カウンターからドリブルを許すと、キーパーと1対1に。すると左に待っていたフリーの選手にパスを出され、無人のゴールへ蹴り込まれた。押していた展開、まして終盤に差し掛かっていただけに、何とも痛い失点だった。その後専大は、長身FW大西を入れるなど、パワープレーも含め国士大ゴールに迫るがチャンスを作らせてもらえず、結局1-2で終了。悔しい敗戦となった。

この結果、専大は1勝6敗1分の勝ち点4で、変わらず最下位の12位。しかしながら、9位まで勝ち点差は3にひしめいており、一勝すれば追いつける差である。次節こそは勝ち点3を加えたいところである。


試合詳細

専修大学 1(前半1-1)2 国士館大学
得点:9分=国士大、22分=秋山(→松本)、78分=国士大

スターティングメンバー
GK:朴泰希
DF:松本陽介、飯島康充、渡部博文、藤本修司
MF:関根雄太、佐伯大成(→88分町田)、小幡純平、秋山昴久
FW:高山薫、神村奨(→84分大西)
SUB=GK:菊島孝樹DF:青木將英、高原伸介MF:町田大和、姜京學FW:大西佑亮、中井健介


コメント
源平貴久監督
-今日の試合について
:今までで一番良い内容だったと思うが、点がやはり取れなくて、凡ミスから失点を食らってしまっている。負け試合が続いているというのがあって、少しあわててしまい、ボールを失うというのが見られる。この流れがどうしても続いてしまっているんで、なんとか断ち切りたいというところがある。
-チャンスは作れているので、フィニッシュの問題?
:そうですね。逆にシュートで終わるところを終われていない。逆にそれがもとで失点しているところもある。そこからカウンターを食らって、一度は奪い返してもそのクリアする方向が問題だったりして、そこから止められずにズルズルとシュートまで持っていかれてしまっている。
-得点力不足に対策は?
:一つとしては、流れの中でというところ。今日の一点目の時には、クロスが上がるという場面で相手の前に入ったり、早いタイミングでという動きがあったんで、これをコンスタントにできれば。逆にところは時間をかけすぎていた。
-今日スタメン起用の秋山選手について
:体も強く、流れの中でもスムーズにいけていた。何より点を決めたので、彼自身の出来は非常に良かったと思う。
-守備陣がだいぶ乱されていたが?
:国士は個人能力が高い。おそらく技術は今年の関東では一番ではないだろうか。なので、どうしてもポゼッションで相手に上回られてしまう。向こうの攻撃についてはある程度しょうがないと思っていた。
-次節の早大戦に向けて
:シーズン前の練習試合では勝っているので、そのイメージを持ってやりたいのと、ようやく一週間空くので休みを入れ、リフレッシュして試合に臨みたい。


渡部博文主将
-今日の試合について
:力がない。ちょっとした自分たちのミスから失点している。一回一回守備になったらしっかり形を整えて、カウンターに備えなくてはいけない。
-攻撃面については?
:シュートは打つようになってきているし、調子は悪くない。だが点は入らない。
-次の試合に向けて
:今はどこのチームとやっても・・・全力でやるしかない。技術どうこうではなく、気持ちとか、最後の部分とか、そういうところをまだまだ修正していかなくてはいけない。次節はしっかり点を決めて、勝てるようにしたいです。

次節は5月23日11:30から平塚競技場にて、早稲田大学と対戦する。


(馬場雄也・ネット情報3)



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