関東リーグ第3戦 FWで圧倒し望みをつなぐ
10月18日に行われた国際武道大学戦で、専大はいつもと違う戦い方を見せた。BK展開重視のスタイルから一変、この日はFWを前面に押し出して力勝負に出た。結果的に近場の勝負で国武大を圧倒し、前の試合で機能しなかったBKも展開力を取り戻した。
▲トライを決める酒井晃也(4・秋田中央高)
悪夢ともいえる敗戦から2週間が経ち、ピッチに立った選手たちに驕りはなかった。トライを奪った直後も、初スタメンのSH露木光(4・仙台育英)など4年生を中心に「まだまだ」と声が飛ぶ。勝利への意欲が全体に伝染し、FW戦をいつも以上に熱くさせた。
開始5分のトライは22メートル付近から近場のゴリ押し。ファーストスクラムでも圧倒しており、FWの強さをいきなり見せつけた。主将のLO岩宮壮(4・報徳学園高)はあまり目立つプレーヤーではないが、ラックのポジションやブレークダウンのしたたかさがチームに安定をもたらしている。NO8酒井晃也の荒々しさや、FL牛島直人(4・東京高)のうまさもあるが、その影で主将らしく頼りになる存在だ。
BKにも明るい材料が出た。ウイングで起用された厨龍一(4・天理高)はスピードを生かして対面を翻弄し、見事なスワーブでトライを決めてみせた。けが人が多いチーム事情の中、適性を示したことで今後ウイングでの起用も考えられる。しかし後半の中盤以降からペースがスローダウンし、徐々に国武大にゲインを切られるようになる。FWの集散が遅れる場面も少なからずあり、ボールを失っていたのはいただけなかった。
敗戦を糧にチームは自信を取り戻しつつある。次戦相手の東洋大は格下に違いないが、11月のヤマ場に向け、また新たな手応えをつかむゲームにしたいところだ。
岩宮主将 「今日は相手のFWと勝負しようと試合前にも言っていた。FWには自信があるし、今日は勝てたと思う。残り全部勝てるように、とにかくやるしかないから、一戦一戦全員で勝ちにいきたい」
《試合経過》
・前半(28-3)
05(専)22メートル付近からFWゴリ押しで⑧酒井トライ、キック(古川)○ 7-0
11(武)中央15メートルPG 7-3
15(専)⑨露木がポイントサイドをフェイントで抜けトライ、キック○ 14-3
24(専)右展開から⑭厨がスワーブで抜けてトライ、キック○ 21-3
30(専)FWなだれ込み⑥福田トライ、キック○ 28-3
・後半(17-5)
05(専)中央15メートルPG 31-3
08(専)FWゴリ押しから③鈴木トライ、キック○ 38-3
12(専)⑩守田のインターセプトから⑬浦島トライ、キック○ 45-3
36(武)右サイドモールでトライ、キック× 45-8 |
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《次戦日程》
10/24 関東リーグ(2部)第4戦 vs 東洋大学 @熊谷 12:00KO
(山中克浩・経済2 写真提供=松本かおり氏)
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