関東ジュニア第3戦 筑波大に敗北、課題残る試合に



 10月10日、筑波大学にて関東大学ジュニア選手権大会第3戦目が行われた。秋晴れの爽やかな気候とは裏腹に、グラウンドに立つ選手達からは静かな気迫が感じられた。

 
 前半は筑波大のペースに翻弄され、ゲームの主導権をなかなか握らせてもらえなかった。開始3分、スクラムハーフからのミスパスがインゴールに流れ、いきなり得点を奪われる。10分にラインアウトでボールをかすめ取られ、更に20分には陣をかい潜られてのトライで追加点を許した。
 しかし、時間が経つにつれ相手のミスが目立ちだした。専大の選手達もいつものプレイを取り戻し始めていく。筑波大への果敢なタックルで、ボールへ積極的に働きかけるシーンも見られた。35分、専大はオープンサイドに相手の守りを集め、出来たブラインドのスペースにすかさず展開。ディフェンスの裏をかいたこの戦法は見事成功した。



▲後半、トライを決める尾崎恭平(2・長崎北高)


 後半は開始2分にいきなり筑波大の得点を許し、その後も何度かあわやという場面が繰り広げられた。しかし、窮地を切り抜けていく専大の動きは、前半と比べ俊敏さを増している。モールでの競り合いは相手の低姿勢に苦しめられるが、それに屈することはなかった。前半に比べ、ラインアウトからのボールも取りこぼすことが少なくなった。
 拮抗した力と力のぶつかり合いが続くこと33分、遂に試合が動く。ノーマークの相手選手にボールが渡り、自陣に入り込み過ぎた専大はその攻撃を防ぎ切ることが出来なかった。後が無くなったチームは38分、スクラムを回してボールを奪取し、途中出場のCTB尾崎がトライを決める。逆転への執着を感じさせるプレイだったが、惜しくも試合は終了した。

 ゲームキャプテンを務めたWTB石橋健司(4・報徳学園高)は今回の試合を「最初のミスが敵チームの得点に繋がってしまった。前半終了後、ラインアウトをこぼさぬように気を付け、流れの軌道修正を狙おうと話し合った。相手のミスを利用することと、ラインアウトでのチャンスを生かすこと。これらを今後の課題にしたい」と振り返った。



▲試合後に握手交わす選手達

 
<試合結果>




(土屋杏有美・文1、写真提供=松本かおり氏)




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