特集再始動 第4回 選手展望
~専修大学陸上競技部の寮に掲げられている「3位」の文字。
箱根3位ゴールを目指して成長を続ける選手たちの様子とは?~
五ヶ谷宏司(4・専大松戸高)
主将となった今年度はエースとしての実力を抜群に発揮している。 自身も「調子がいい。」と話すように立川ハーフで6位、
関東インカレ優勝、 全日本予選会11位といずれも好成績を残している。 特にロード競技での関東インカレの優勝は現専大陸上競技部コーチ
の近藤さん以来、実に29年ぶりの快挙である。
去年の箱根では期待を前面に受けながら2区20位1時間11分0 7秒とふがいない結果に終わった彼だが、 同大会後のインタビューで語った「
悔しさをバネにして来年の箱根に向けたい!!」の言葉の通り、 今回の調子を本戦まで維持して箱根での活躍に期待したい。
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立川ハーフ (6位) 1時間02分52秒
関東インカレ 2部・3部ハーフマラソン(1位)1時間04分05秒
全日本駅伝予選会4組(11位) 29分38秒07
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加藤監督コメント
「立川ハーフから3週間くらい故障していたが、 怪我明けから練習をしっかりやってきたおかげでインカレで勝利す
ることができた。主将として、エースとして実力をつけており、 信頼している。」
井上直紀(4・報徳学園高)
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2年前の日本学生ハーフマラソンで堂々の総合2位をたたき出し、 力を開花させた井上選手だったが、 去年はなかなか調子が上がらず、
箱根本戦でも3区1時間07分05秒で20位と不燃焼ぎみに。 再起をはかった今年度は、 爆発的な記録はないものの関東インカレのハーフマラソンで8位入
賞、全日本予選会で22位と着実に記録を残す。 |
立川ハーフ (35位)1時間04分06秒
関東インカレ 2部・3部ハーフマラソン(8位)1時間05分23
全日本予選会4組(22位)30分06秒23 |
加藤監督コメント
「関東インカレではそんなに調子がよくなかったためか、 自身の志願で1万メートルとハーフマラソンに出場したがふがいな い結果だった。しかし、
続けて2競技に出て疲労も多い中8位に入賞できたのはスタミナが 付いてきたということだと思う。 彼は将来実業団に向かっていく選手だからもっと上に上にと自分を
上げていかなければいけないと思う。」
五十嵐祐太(3・荏田高)
次期エースとの呼び声も高い同選手。去年の箱根では山登りの5区で駒澤大学の星創太選手を抜き去り区間5位と大躍進し、
専大を盛りたてた。
立川ハーフでは第一工業大のキラグ・ ジュグナが大会新記録で優勝するなどハイペースの試合展開ながら 名だたる選手を抑え、7位と奮闘。
全日本でも12位としっかりチームに貢献する。
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立川ハーフ (7位)1時間02分52秒
関東インカレ 2部・3部ハーフマラソン (31位)1時間07分08
全日本駅伝予選会3組 (12位) 30分06秒19
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加藤監督コメント
「関東インカレでは3月に怪我をしたため、 練習もあまりできていなかったと思う。 彼はまだ3年生だからもっと力をつけていけると思う。
とりあえず怪我をせずにしっかり実力をつける事が第1。 彼は箱根本戦に自分の体調をしっかり合わせていける選手で、
年間において1番の目標としている大会だからそこにあわせていけ るのはいつも感心する。でも、箱根だけを走れる選手ではなく、
全大会において万全に走っていける選手になってほしい。」
安島慎吾(2・勿来工業高)
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去年の箱根で、 6区起用を予定されていたが当日まで調子が上がらず無念の欠場と なった同選手。今年度は立川ハーフで50位(専大勢では4番目) 、
全日本でも11位の好走を見せるが関東インカレは振るわず1万メ ートル19位に終わる。2年エースの進化に期待したい。 |
立川ハーフ (50位) 1時間04分24秒
関東インカレ (19位) 31分02秒25(1万メートル走)
全日本駅伝予選会 (11位) 30分45秒97
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加藤監督コメント
「 4月の段階で29分35のベストで走って調子は上がってきていた が1試合が終わるとガクッと調子を落としてしまう感じ。
やはりこれから連戦連戦とやっていかなければいけないから、 しっかりスタミナをつけて周りのペースについていけるようになっ てほしい。また、
度胸をつけて図太い神経で試合に臨んでもらいたい。」
酒井潤一(4・久里浜高)
去年の箱根で五十嵐とともに奮闘。4区7位とチームに貢献した。 今年度も堅実な走りを見せ、 関東インカレ5000メートルで14分18秒34。 全日本でも10位の走り。 次の箱根でも乱れのない安定した走りに期待したい。 |
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関東インカレ 12位 14分18秒34(5000メートル)
全日本駅伝予選会3組 10位 30分00秒48
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加藤監督コメント
「関東インカレでは、 いつもだと3000メートル付近で離れてしまうところを4000 メートルまで粘っていた。ちゃんと走れているし、
実力も確実についてきていると思う。
星野 光汰(1.東京実業高)
まだ本戦出場はないが、期待のルーキーとして監督、 部長からの信頼も厚い同選手。 高校時代は全国都道府県対抗男子駅伝で5区、 区間11位などロードでの強さも実証済み。
絶対的エースとして専大を引っ張ってくれる存在になることを期待 したい。
加藤監督コメント
「 体格は小柄だけれどとにかく真面目でしっかり練習をこなしている 。だから1年生のなかでも抜きんでてくると思う。
しかし大学で走るにはまだスタミナが足りないから今年の夏によっ て豹変すると思う。 これからの選手だから着実に実力をつけていってほしい。」
(山口高弘 商3)