再始動特集第3回 復活の狼煙



再始動特集第3回。今回は2、3部ハーフマラソンで見事優勝を収めた五ヶ谷宏司(経営4・専大松戸高)選手、陸上部加藤覚監督、陸上部野呂進部長、陸上部近藤孝志コーチの関東インカレインタビューを掲載します。


▲五ヶ谷宏司

前回箱根駅伝予選会では好走を見せ、総合3位でゴール。エースとして着実に成長。4年生引退に伴い陸上競技部主将に任命される。

記者 当日のコンディションはどうでしたか?
「自分にとっていいコンディションではなかったと思います。自分は雨が苦手なので、スタート前に降ってきて不安に思っていました。でもまだ小雨だったので助かりました。」
記 レース前の体調はどうでしたか?
「4月の頭頃から足の怪我をしていて、インカレの少し前にやっと本調子で走り始めていたのでレース(関東インカレ)に間に合うか間に合わないかギリギリの状態でした。でも、うまく調整できたので練習量の少ない割にはいい状態ではありました。」
記 先頭集団で走っていましたが、自分が引っ張っていくという気持はありましたか?
「2部(インカレでの専大のグループ)の選手の中で自分がベストタイムを出していたと言うのもありますし、やはり優勝を狙っていたので先頭に対する強い思いはありました。先頭のちょうど真後ろのポジションにつけて走って、最後の勝負どころでラストスパートをかける計画がうまく当たったと思います。スローペースになって、最後に20人でラスト勝負にはなりたくなかったので。」
記 全体的なペースとしてはそんなに早くなかったと思いますが
「今大会のコースはアップダウンが多い事と、周回コースであるため、ベストタイムが出づらい場所だと思います。なので今日のハーフでも選手全員がベストタイムより遅いと思います。自分は無理にタイムを気にせず落ち着いて走りました。」
記 今大会での失敗はありますか?
「やはり故障ですね。箱根本戦にはあと1年切っていますし、箱根予選会はもう4か月を切っているので故障せずに安定した走りを見せたいです。キャプテンとして選手たちに自分の背中を見てもらってチームを引っ張っていきたいと思います。」
記 箱根の予選会に向けて一言お願いします。
「安心して予選会に臨むためにチームで助け合って共に成長できたらと思います。自分は、夏合宿を効果的にこなすことで僕を含めて専大陸上部は一気に伸びる事ができると考えています。今年は本戦に出場して、総合3位を取ることを目標にしています。とても大きな目標ですがくじけずに頑張っていきたいと思います。」

加藤覚監督

記 インカレを終えて、専大はどうでしたか?
「総合面でみると去年に比べてインカレポイント(各競技での順位によって大学に与えられるポイント。箱根の予選会においてこのポイントが換算タイムとして計算して加えられる)が少なかったからいまひとつの結果に終わったかなと思います。でも、五ヶ谷の優勝はとても大きかったと思います。箱根でこれから勝負する大学は今回のインカレでポイントをしっかり取っているので、予選会では選手全員が万全な状態で走らなければいけないと思います。」
記 五ヶ谷について
「五ヶ谷は立川ハーフ後に怪我をして少し気にしていたんですが、故障明けから練習をしっかりこなしてきて、本人もとても調子がいいと話していたので本番は安心して送り出しました。前半がスローペースだったのでその分後半への貯金ができたこともよかったと思います。」
記 箱根に向けて
「まず、予選会で8番以内に入ることが第一目標だと思います。去年より今年のほうが戦力が上がっているので、ポイントが少ない分を予選会の走りで穴埋めができると思っています。去年出場している選手たちを軸にして何十人といる選手たち全員が一丸となって頑張っていきたいと思います。」

近藤孝志コーチ

記 4日間インカレを見てきて専大の調子はどうでしたか?
「やはを大きな目標としてきたのでハーフマラソンで優勝と入賞を出せたことは大きな収穫だったと思います。これから全日本大学駅伝の予選会などもありますんでチームが勢いづいたと思います。」
記 五ヶ谷選手の存在は大きいものになっていますか?
「そうですね。彼は主将でありますから。主将が自ら結果を出すことはチームに活を入れた形になります。みんな同じ練習をしてますから、それで優勝できたということは周りの選手にもそれができるということですから。」
記 箱根に向けて
「まだ選手によって上のほうと下のほうではレベルの差があるので夏の練習で底上げしていきたいと思います。それでもう一回り強いチームになって予選会通過。そして、シード権獲得を目指していきたいと思います。」

野呂進部長

記 インカレを終えて専大はどうでしたか?

「それなりの実力だったんじゃないかと思います。」
記 五ヶ谷選手を見てどうでしたか?
「五ヶ谷の優勝は大きいよね。みんなに自信を与えてくれた。狙って優勝できたんだから大したものだと思います。」
記 これから箱根の予選会が始まりますがコンディションはどうですか?
「これからだね。夏を乗り切って秋の予選会をしっかり故障者なしで迎えられるようにしたいです。」



(文・写真=山口高弘 商2)





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