関東インカレ 1万㍍で五十嵐が4位に入賞


 陸上競技の頂点に立つべく大学生がしのぎを削る関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が5月15日に国立競技場で開幕した。

 初日は男子2部1500㍍に佐藤豪(4・村上桜ケ丘高)が出場。3分54秒32で予選を通過したものの、決勝では強豪校の選手との壁を越えられず4分09秒21で11位となり、惜しくもインカレポイントが加算される8位入賞を逃した。

 2日目は主将五十嵐祐太(4・荏田高)、住中翔(2・西京高)が男子2部1万㍍に出場した。序盤、五十嵐は久我(駒大)を中心とする先頭集団の中、10位の位置につける。そこから徐々に順位を上げ、中盤は6位をキープ。しかし6000㍍を過ぎると留学生のダンカン(拓大)が一気にスパートをかけトップに躍り出た。ダンカンに続いて先頭を走る選手たちもスパートをかけると大きく離され孤独なレースとなるが、その後はペースを落とすことなく29分32秒72の4位でゴールした。今日の結果について五十嵐は「(ダンカンに)抜かれたときに気持ちで負けてしまった。しかし今回の走りを自信にして23日に控える5000㍍に臨みたい」と話した。
 
 一方、今回関カレ初出場となった住中翔(2・西京高)は緊張を抱えながらレースに臨んだ。序盤から先頭とは離れた集団で走る。その後も先頭集団のペースアップについていくことができず、30分22秒13で20位と思うような結果は出せなかった。しかし大きな大会で選手と争った経験は今後の糧となるだろう。「この経験を生かして、6月の全日本大学駅伝の予選を通過したい」と住中は目標を語った。

 どの種目も上位8位以内に付与されるインカレポイントは箱根駅伝予選会にも響く。選手の好成績獲得の喜びと箱根路へ少しでも近づけるという希望。そのどちらをも抱かせてくれる上位入賞を手にするにふさわしい、力強い走りに期待したい。



▲1万メートル4位の主将五十嵐         


▲初出場で健闘した住中



(小澤幸希乃・経営2、撮影=橋本里恵・文1、横谷美遥・ネット1)




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