立川ハーフマラソンで五ヶ谷、五十嵐が入賞



3月8日昭和記念公園で立川ハーフマラソンが行われた。桜のつぼみが今か今かと開花を待ち侘びているなか専大パワーがいち早く満開をみせた。


凛と冷え切ったコンディションの中、スタートの号砲が鳴らされた。学生ハーフマラソンというだけあって箱根駅伝を走った各校の有力選手が出場した。序盤から飛び出したのはキラグ・ジュグナ(第一工業大学)。牽制するひまもなく仕掛け、後続との差を作っていく。


注目はジュグナに次ぐ第一集団だ。その中にしっかりと専大勢が入っていた。その集団を引っ張ったのは五ヶ谷宏司(経営3・専大松戸高)だ。各大学の有力選手を従える五ヶ谷は14㎞地点でも余裕の表情を見て捉えることができた。また前回、同大会で準優勝した井上直紀(商3・報徳学園高)、今年の箱根駅伝で大活躍した五十嵐祐太(文2荏田高)も五ヶ谷に喰らいついていた。


レースは大会新が出そうなくらいのハイペースで展開されていく。まるでテレビ中継で観る国際マラソンのような感じで、ジュグナが一人旅。それを追う集団は、五輪の代表枠をかけてしのぎを削る国内選手の争いかのようだ。


ゴール地点が近づくにつれてラストスパートをかける。一時は1分以上あった先頭と集団の差がここにきてどんどん縮まってきた。集団では細かいスパート合戦が行われていた。抜けだしたのは駒澤大学の池田か。専大勢もまだ優勝を狙える位置にいた。


結局、ジュグナは粘りきり優勝。1時間02分24秒の大会新で見事優勝日本人1位は駒澤大学の池田。4年生の意地というものが垣間見れた。


それ以降は接戦、3位の表彰台を目指す争いだ。専大勢では五ヶ谷と五十嵐がそのサバイバルレースに生き残っていた。しかしスパート合戦に敗れ表彰台を逃してしまう。それでも両選手は仲良く同タイムでゴール。しかも1時間02分52秒の素晴らしい記録。8位以内が入賞であり、着差で6位五ヶ谷7位五十嵐となった。両選手とも自己ベストで見事入賞を果たした。


両選手は、卒業する4年生などを除くと駒澤大学の星についでの好順位でもあった。


尚、前回準優勝の井上は35位。期待の1年生安島慎吾(経営1・勿来工業高)は50位でチーム4番目の走りをみせた。


箱根駅伝が落ち着いてからの大きな大会。その大会で結果が残せたのは大きい。
2009年度も専大はやってくれそうだ。


【大会結果】

優勝  キラグ・ジュグナ(第一工大)   1時間02分24秒(大会新)
2位  池田 宗司(駒澤大)       1時間02分41秒
3位  星 創太(駒澤大)        1時間02分47秒
4位  若松 儀裕(東洋大)       1時間02分47秒
5位  大西 智也(東洋大)       1時間02分51秒
6位  五ヶ谷 宏司(専修大)      1時間02分52秒
7位  五十嵐 祐太(専修大)      1時間02分52秒
8位  伊藤 正樹(国士大)       1時間02分53秒


  ▲ここまでが入賞▲


35位  井上 直紀(3)         1時間04分06秒
50位  安島 慎吾(1)         1時間04分24秒
51位  石垣 弘志(3)         1時間04分26秒
77位  松尾 直樹(1)         1時間05分05秒
152位  柴田 和成(1)         1時間06分14秒
201位  加々美 大河(1)        1時間07分00秒
251位  桑原 豊(3)          1時間08分00秒
282位  高松 裕史(2)         1時間08分40秒
365位  星 孟宏(1)          1時間11分06秒



☆五ヶ谷選手コメント


・コンディションを含め今日の走りを振り返ってみて
‐‐走りやすかったです。良かったです。1時間03分55秒が自己ベストだったので最低でもそれを更新しようと思っていた。
  腰痛があったけれど走り始めたら攻めの走りができた。

・集団の中ではどんなことを
‐‐積極的にいこうと思っていた。五十嵐もいたので意識した。強気になれた。

・主将になって変わったことは
‐‐前までは自分のことを中心に考えていたが、見られる側になったということで自分で引っ張っていこうと意識するようになった。
  チームのことを常に考えるようになった。



☆五十嵐選手コメント

・今日の気候、コンディションは
‐‐今日は良い気候で走りやすかったですね。最初は寒かったですが、走りだしたらちょうど良かったですね。

・箱根から好調を維持しているようですが
‐‐合宿の時にレベルの高い練習ができたので、そのおかげで今日の結果が出たのだと思いますね。


▲有力選手を従え集団を引っ張る五ヶ谷



(文、写真=久田照喬 商2)



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