全日本学生王座決定戦 昨年同様ベスト8に終わる‏‏


 9月18日、駒沢体育館にて開催された全日本学生王座決定戦。今年は東西併せて15校が出場した。
 この大会はフリースタイル55kg級から120kg級の全7階級のうち、4階級を制した方が勝利する団体戦で、今年度最後の団体戦とも位置付けられている。

 昨年度は2回戦で王者・早大とあたり、6-1で完敗した専大だが、今大会では1回戦の福岡大戦を4-3で勝利すると、2回戦で優勝候補・拓大と対戦。
 昨年度までとは違い、今年は軽量級でも強豪校と互角に渡り合えるといわれるように、55kg級で先日のインカレ王者の半田守(2・網野高)が見事に2-0で勝利し、チームに流れをつくる。続く60kgの笠井健士(4・北越高)が惜しくも敗れるも、66kg級の近藤達矢(1・八幡浜高)がインカレで60kg級を制した内村に第3ピリオド終了間際で逆転勝ちし、1年生ながら大金星を挙げた。


▲チャレンジの応酬の末、勝ち星を挙げた近藤

 そのまま勢いに乗りたいところであったが、74kg級の桑原一直(3・秋田商高)が試合中に途中棄権し、チームスコアが2-2のまま重量級へ。84kg級では江藤公洋(4・福島高)が高谷と対戦。第1ピリオドは1-0と勝負ができていたが、続く第2ピリオドでは5-0と力の差が感じられた。その後の96kg級の鈴木聖二(4・岐阜工高)はインカレの勢いそのままに勝利したが、120kg級で馬場貴大(1・島原高)が接戦の末敗れ、チームスコア3-4でベスト8に終わった。

 決勝戦は早大と拓大との対戦。東日本リーグ戦では5-2で早大が勝利し、今大会を制せば早大が学生王座3連覇であったが、4-3で拓大が勝利し、4年ぶり2度目の優勝を果たした。

 「結果は昨年と同じベスト8だが、拓大と互角に戦えることが証明できた」と鈴木主将。「今大会は上位にいける手応えはあったが、拓大の方が勝ちたい気持ちが上だった。今年度は団体戦としては終わってしまったが、この後も全日本グレコや内閣総理大臣杯など大会は続くので、各個人が上位にいけるようにチーム一丸となって戦いたい」とコメントした。


▲主将の鈴木。王座でも活躍が光った。

 また久木留コーチは「最後は馬場が惜しくも敗れてしまったが、まだ1年生。十分勝てる試合であったが、これも経験ということで。やはり4年生がしっかり勝っていかないといけない。秋になって半田と鈴木がインカレで優勝して、春よりもチームのレベルは上がってきているし、若いコーチがたくさん練習を見てくれるから、いい刺激になっていると思う。この先も大会は続くが、最終目標は世界で勝てる選手を育てること。OBの稲葉が世界選手権で銅メダルを獲得したが、選手たちにはもっと上を目指していってほしい」と語った。

今回2回戦目で対峙した拓殖大のコーチである須藤元気氏は、「専大との戦いが事実上の決勝戦だった。専大の選手はみんな強かったが、メンタルの面でうちが競り勝ったのだと思う。」と、チャレンジが相次いだ激闘を振り返った。



(大津智世・経営3)




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