明治乳業杯1日目・江藤は苦い結果に‏


 明治乳業杯全日本選抜レスリング選手権大会の1日目が5月1日、代々木第二体育館で行われた。先日のJOCでのインタビューにて、木村元彦コーチは明治乳業杯を「国内でも1、2を争うほどの大きな大会」と称している。この大会で優勝できれば、世界選手権という大きな活躍の場が得られるからだ。それもあってか、マットの前に据え置かれた優勝トロフィーはどこかものものしかった。今回専大からは江藤公洋(4・福島高)、明乳杯3連覇を狙う荒木田進謙やOBである北村克哉がその大舞台に挑んだ。

 フリー74kg級に出場した江藤の初戦の相手は、拓大の高谷惣亮。昨年11月に開催された全日本学生選手 権の決勝戦で敗れた相手である。試合が開始し、しばらくスタンドの攻防が続く。この試合での江藤の攻撃は、かなり低い体勢から繰り出されることが多かった。片足をマットに付きつつ何とか懐に飛び込もうとするが、逆に隙を突かれてしまう。足を掴まれたことにより体勢を崩し、そのまま円の外へ。1点を奪われた。その後高谷の首を捉え反撃を試みるが、ポイントには繋がらなかった。
 第2ピリオドは何とか取りたい江藤。低い姿勢で組み合っていたその時、再度足をすくわれそのままひっくり返される。相手の背中へ圧し掛かろうと積極的に動くも、あと一歩及ばなかった。最終スコア0-2、0-3という厳しい結果に終わった。
 また、荒木田はフリー120kg級にて準優勝、北村はグレコ96kg級で見事優勝を果たした。 


 全体の結果は以下の通り。

フリー74kg級
1回戦 ●江藤公洋 0-2 高谷惣亮(拓殖大)


▲低い姿勢から攻める江藤



フリー120kg級
1回戦 ○荒木田進謙 2-0 原芳貴(徳山大)
準決勝 ○荒木田進謙 2-0 高林努(ミヨシ商事)
決勝戦 ●荒木田進謙 0-2 下中隆広(国士舘大)


▲落ち着いた動きで相手を下す荒木田


▲表彰を受ける荒木田(左端)



(土屋杏有美・文2=記事、大津智世・経営3=写真)




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