天皇杯全日本選手権 荒木田が連覇逃すも重量級が大健闘



 天皇杯全日本選手権が12月21日から23日まで代々木第二体育館にて行われた。

 初日は今大会フリー120kg級で連覇が期待されていた主将の荒木田進謙(4・光星学院高)、グレコ120kg級で平川臣一(4・三井高)の最重量級コンビが出場。フリー84kg級では先月大阪で行われた全日本大学選手権で準優勝した鈴木聖二(3・岐阜工高)が出場した。平川にとっては初めての天皇杯で3位、鈴木も去年の初戦敗退から大きく躍進して3位入賞を果たした。一方で、連覇が期待されていた荒木田は惜しくも準優勝で今シーズンを終えた。その他にグレコ96kg級で中谷月明(4・添上高)が出場するも初戦敗退を喫した。

 荒木田は決勝戦、国体で敗れている国士舘大学院・下中と対戦。国体でのリベンジに燃えたが、第1ピリオド終了間際に足を負傷する。ドクターチェックを受け第2ピリオドに臨むが、0-2、1-2とポイントを奪われ、惜敗した。

 大会2日目はフリー74kg級江藤公洋(3・福島高)、グレコ84kg岩間奨平(3・鳥取育英高)が、最終日はグレコ55kg級で大谷康平(4・向上高)が出場するも2回戦で敗退した。
 

フリー120kg級準優勝・荒木田
「前回の天皇杯は前へ前へと攻める気持ちで挑んだ。今回はその気持ちを行動にうまく移すことができて良かったと思う。ただ、技巧を凝らした相手に推測されにくい動きが必要だとも感じた。怪我は相手へタックルした時に足を捻ってしまったのが原因。第2ピリオドで1点を奪えたのは正直まぐれだった。今の目標は2年後のオリンピックに出場すること。まずは出場権を獲得しなければ。一つずつ課題をこなしながら、大会に臨んでいきたい」

グレコ120kg級3位・平川
「天皇杯では思い切って動くことができた。1回戦では高校の後輩と当たり、絶対に負けられないと思った。2回戦は心が折れてしまい、途中から投げやりな気持ちで試合をしていた。それが今回反省すべき点。次からはこういうことがないよう、さらに奮起してゲームに取り組んでいきたい」


▲初戦を突破するも表彰台には届かなかった江藤



(大津智世・経営2)




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