第44回関東学生馬術大会(障害飛越の部)、団体惜しくも3位

-新人の坂田が大いに貢献-


6月25日、第44回関東学生馬術大会(障害飛越の部)がJRA馬事公苑で行われた。専修大学は団体3位となるものの優勝が見えていただけに悔しい結果となった。


(ルール説明)

競技を簡単に説明すると、数々の障害、陸上競技で言うなれば走り高跳びのような感じで飛び越え、いかに障害である棒状の物を落とさずにゴールできるかというものである。タイムアタック形式であるが、時間は二の次、あくまでも障害重視である。


ならば「慎重に長時間をかけながらやればOKだ」と思うが、そうはいかない。ある規定のタイム(今回は86秒)をオーバーするとタイム減点をされてしまうからだ。4秒ごとに減点1である。障害を1つ落とすと減点4、2つ落とすと減点8、3つ落とすと減点12・・・・・・・。障害減点とタイム減点の合計減点が少なければ少ないほど優秀であるということだ。競技は1選手につき2回行われ、各回、減点の少ない上位3人がチームスコアに反映される。



【戦評】
(1走目)

柳原大徳(4・各務原高)ロッキンジー号、坂田篤司(1・クラーク記念国際高)ギャレストロ号、松本務主将(4・農業経営高)ルナ・モジュール号がチーム上位3人となり対象となる。中でも坂田は減点0という1年生らしからぬ堂々とした競技を見せてくれた。

1走目終了時点では日大が総減点5で1位。専修大学と早稲田が減点8で2位。すぐ後ろに減点12で明大と中大が控えており予断を許さない状況である。


(2走目)

柳原が減点4と堅実な馬術をみせる。圧巻なのが新人の坂田だ。ビックリの減点0を再び見せ、2走あわせて総減点0という最高の結果を残した。個人優勝も期待させられた。

最終47番目出番の松本。松本が減点0とならば優勝。障害を1つ落とす減点4ならば3位、2本以上落とせば4位という状況であった。

プレッシャーのかかるなか、松本は序盤4番障害で早々に落としてしまう。優勝は消えてしまった。しかし、心が折れることなく、その後の障害は落とさなかった。そして減点4でゴールした。それと同時に団体3位が決まった。



優勝は逆転で早稲田。実に初優勝である。2位は日大、そして3位は専修大学となり久しぶりの優勝には手が届か
なかった。しかし、よく粘って3位ともいえるだろう。1歩間違えれば表彰台圏外となっていただけに。

尚、個人の部では坂田がジャンプオフに進出。惜しくも敗れてしまったが個人2位と1年生ながら頼もしい活躍を見せてくれた。



【団体結果】

優勝  早稲田大学    8+4=12減点
2位  日本大学     5+9=14減点
3位  専修大学     8+8=16減点
4位  明治大学     12+8=20減点
5位  中央大学     12+20=32減点
6位  東京農業大学   40+41=81減点
7位  青山学院大学   520+24=544減点
8位  慶應義塾大学   528+1022=1550減点
9位  日本獣医大学   558+1050=1608減点
10位  立教大学     1500+1500=3000減点



【個人結果】 出場47選手

優勝  斎藤 功貴(明大)  0+0=0  ジャンプオフで1位
2位  坂田 篤司(専大)  0+0=0  ジャンプオフで2位
3位  佐藤 泰(早稲田)  0+0=0  ジャンプオフで棄権
4位  新東 遊行(青学)  1+0=1
5位  上原 佑紀(日大)  0+4=4
6位  小林 忍(東農大)  0+8=8  合計タイム146.91のため
 
  ▲以上までが表彰▲



【専修大学の記録】
(1走目)
柳原 大徳(4)ロッキンジー    79.41秒 4減点 ○
広瀬 祥吾(1)コピ-キャット   80.50秒 12減点
秋山 桜子(3)聖専        82・72秒 4減点
坂田 篤司(1)ギャレストロ    79.69秒 0減点 ○
松本 務 (4)ルナ・モジュール  78.91秒 4減点 ○


(2走目)
柳原 大徳(4)ロッキンジー    81.06秒 4減点 ○
広瀬 祥吾(1)コピ-キャット   79.10秒 28減点
秋山 桜子(3)聖専         106.98秒 18減点
坂田 篤司(1)ギャレストロ    79.02秒 0減点 ○
松本 務 (4)ルナ・モジュール  81.03秒 4減点 ○ 


▲坂田・ギャレストロ号


▲松本・ルナモジュール号


▲柳原・ロッキンジー号


☆富澤監督コメント

・3位を振り返ってみて
‐‐もったいなかった。たらればになってしまうが松本が最後、落としてなければ優勝だっただけに。
  今回の総体として障害に関しては力がついてきた。チーム力がついてきた。
  本当に僅差の戦いある。そういう意味では良かった。

・坂田選手について
‐‐1年生でプレッシャを感じながらも、よくやったと思う。

・チームについて
‐‐1走目、秋山が1落(減点4)は専大の層が厚いんだということを示せたと思う。



(久田照喬  商3)



すべての著作権は専大スポーツ編集部に帰属します。
ホームページ内に掲載の記事・写真・その他全てのコンテンツの無断転載・利用を禁じます。


inserted by FC2 system