京王電鉄杯最終日 拓大に敗れ4位‏‏‏


 東日本大震災の影響で期間を3日間に縮小し、10の大学によるチャリティーマッチとして開催された京王電鉄杯。最終日の5月1日、Bブロック2位の専大は、Aブロック2位の拓大と総合3位の座をかけて対戦した。

《京王電鉄杯・最終日》 ●専大 83―91 拓大○

スターティングメンバー
#4  高橋陽(経営3・能代工高)
#11 宇都直輝(経営2・中部第一高)
#14 藤岡昂希(商2・市立船橋高)
#22 樋口大倫(経済3・名古屋大谷高)
#91 太田真司(経営4・鶴岡工高)

 第1ピリオドは24―24の同点で終えるが、第2ピリオドにファウルがかさんだ専大は14点差をつけられる。最終ピリオドでは、#15小野寺弘晃(経済2・新潟商高)の3ポイントシュートがようやく決まりだすなど流れに乗り、このピリオドだけ見れば31―18と追い上げる。しかしこれまでの差は縮まらず、83―91で敗れた。
 新主将の#21三井栄治(商4・日大山形高)は試合後、「今まで中心的に練習してきたディフェンスが、うまく機能しなかった」と語った。しかし、ディフェンスに対するチームの意識は確実に変わってきている。
 昨年は1年次生ながらもリーグ得点王に輝くなど、攻撃面での突出した力を見せつけた宇都は、今流行のスクープシュートに挑戦するなど、得点への積極性も持ち続けながら、今年はさらにディフェンスやリバウンドへも意欲的に参加している。2年次生となり、チームの中心に近づいた自覚もあるのか仲間へ声をかける姿も見られた。もちろん、すぐに結果がついてくるものではない。しかしまだシーズンは始まったばかりである。一時的な結果に一喜一憂せず取り組み続ければ、半年後、一年後にはきっと攻守にわたってチームを背負って立つ選手になっているはずだ。
 第2、第4ピリオドに出場した同じく2年次生の小野寺は、終始積極的な攻撃を見せた。調子が悪かったのか、1本しか決まらなかった3ポイントシュートだったが、外しても外しても打ち続けた。その姿勢は評価されるべきだろう。
 太田はリバウンド、高橋はゲームメークに関して、安定した結果を残している。特に高橋は、自らが2年前から築いてきたチームの土台がしっかりしてきているのを感じているのだろう。その揺るぎない土台の上に、宇都や小野寺ら下級生がどれだけのものを積み上げられるか。それが今シーズンの専大にとって大きなカギとなる。



(川村 真樹・人間科学2)




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