秋季リーグ二部優勝決定戦　２－０の完封勝利で見事優勝！ 　1０月２６ 日、神宮球場にて日大を相手に秋季リーグ二部優勝決定戦が行われた。日大と同率首位でむかえたこの試合に２－０で勝利し、７季振りの二部優勝を果たした。 　一戦必勝の大事な試合、先発のマウンドを託されたのは春山大介（経営４・桐蔭学園高）。初回からヒットと四球でランナーを背負うも無失点で抑える。 　その裏、先頭の矢幡勇人（商４・相洋高）がツーベースヒットを放ち出塁すると、３番仁藤敬太（商４・常葉学園橘高）のタイムリーで１点を先制する。３回には市原一樹（文３・松商学園高）が２アウトからヒットと盗塁でチャンスをつくり、先制タイムリーの仁藤が打席に入る。仁藤の打球が相手のエラーを誘うとランナーの市原が一気にホームイン。試合の序盤から２点のリードを奪う。 　援護をうけた春山だがいつもの安定感がみられず毎回ランナーを許す。しかし要所を締める落ち着いたピッチングに加え、味方の守備にも助けられ日大ナインにホームを踏ませない。そして２点リードのままむかえた９回のマウンドにも春山があがる。最後のバッターをセンターフライに打ち取るとこの日１番のガッツポーズをみせ、試合終了。専大ナインが完封の春山の元に駆け寄り、選手、スタンドの全員が喜びを爆発させた。 　表彰式では優勝旗、優勝カップの授与と個人賞の表彰が行われ、首位打者に仁藤、最高殊勲選手賞に矢幡、最優秀投手賞に春山が輝いた。 　優勝までの道のりは険しかったが、ここで終わりではない。一部二部入れ替え戦が１１月３日、４日に東洋大を相手に神宮球場で行われる。一部復帰まであと２勝、全力で勝利を掴みとり有終の美を飾ってほしい。 ▲この試合全打点をあげた仁藤 ▲完封勝利でガッツポーズをみせる春山 ▲個人賞を受賞した３選手（左から春山、仁藤、矢幡） ▲集合写真 高橋薫監督のコメント 「チームが１つになって戦っていた。春山も序盤は調子が悪かったが後半は立て直してよく投げてくれた。気持ちがしっかりしている選手だから心配はしていなかった。学校がある中、朝早く照明をつけて練習をしていた努力が実ってよかった。（入れ替え戦へむけ）選手がいつも通りの野球をしてくれれば大丈夫」 田中洋平主将（経済４・日大三高） 「優勝は今までずっと目標にしてきていたことなので嬉しい。入れ替え戦までの１週間でやれることをやりぬいて、よりよいチームにして臨みたい。個人としては、今日の試合に出られなかった悔しさを最後の試合にぶつけるつもりです」 春山投手 「立ち上がりはコントロールもテンポも悪かったがバックを信じて低めを意識しながら投げていた。神宮球場という独特のプレッシャーはあったが絶対に崩れない、という気持ちを持ち続けたのが完封勝利につながった。マウンドにいる間は内野陣、ベンチ戻れば洋平（＝田中主将）を始めとした選手のみんなが声をかけてくれたのも励みになった」 矢幡選手 「初回の二塁打はカーブを打った。後半戦は変化球でやられていたからそれを頭に入れて打っていった。先制点をテーマにやってきたチームなので初回にホームを踏めて良かった。（優勝して）今まで結果が出ないシーズンもあった分うれしい。このチームで本当に良かった」 仁藤選手 「（先制点は）ランナー３塁でフライでもいいからとにかく還そうと打った結果。（３回の追加点について）１球前のファールで感覚が掴めていた。神宮球場はヒットゾーンが広いし当たればいいと思って打ったのでラッキーだった。（首位打者を獲得し）みんなのおかげ。チームメートに感謝しています」 中園雄一郎選手（経済４・筑陽学園高） 「初回の１点が大きかったと思うし、とにかく勝ててよかった。（先発の春山について）緊張もあって立ち上がりはどうなるかと思ったが徐々にピッチングもよくなっていったので楽にうけられた。（入れ替え戦にむけ）自分たちはチャレンジャー。失うものは何もないので体調を万全にして１週間後に臨みたい」 市原選手 「４年生を最後の試合にしたくなかった。ここからが勝負。入れ替え戦もしっかり戦っていきたい」 内山翔平選手（経営３・日大三高） 「勝ちたい気持ちが（４回の）ヘッドスライディングに出た。また明日から切り替えて、１週間後に備えてやっていきたい」 渡邊祥平選手（経済３・作陽高） 「（優勝して）とってもうれしいです。４年生が活躍していたので、入れ替え戦では３年生も頑張って勝ちたい」 河合優介選手（商３・明徳義塾高） 「４年生とまだ試合ができることがうれしい。これからが勝負だが、今はとにかくほっとしている。入れ替え戦で勝ちに貢献できるように頑張りたい」 （鈴木　詩織・文２、写真＝葛西　千瑛・文２、鈴木）