東都春季リ​ーグ第2節 國學院大​から勝ち点奪えず 本​当の勝負はこれからだ


【第1戦】痛恨の完封負け

 4月16日、神宮第二球場にてリーグ戦第2節の対國學院大戦が行われた。前節からの勢いをそのままに勝ちたいところであったが、0-1の完封負けを喫してしまった。

先発の鈴木亮(経営4・竜ヶ崎第一高)は先日の試合で自責点0と好投をみせたが2回にホームランで先制を許す。しかし5回、8回に迎えたピンチの場面は鈴木の粘りのピッチングと春山大介(経営4・桐蔭学園高)の好リリーフにより無失点で切り抜ける。9回のマウンドに上がったのはルーキーの大野亨輔(商1・星稜高)。三者凡退で抑え、堂々たるピッチングをみせた。

 好投の鈴木を援護したい打線であったが、チャンスで1本が出ずに得点につながらない。最終回の攻撃では、2死から田中洋平(経済4・日大三高)がヒットで出塁し、後続が四死球で満塁のチャンスを作るも、あと1本が出ずホームベースが遠い試合であった。



▲この試合2安打の田中主将


試合後のコメント
田中主将
「今日は早い段階で得点できずに得点力不足を感じた。得点圏のランナーを置いて、あと1本出なかったのは相手の方が一枚上手だったから。明日の試合こそはチャンスで1本打っていきたい」

鈴木投手
「調子が悪いわけではなかったので、ホームランを打たれた一球だけが失投だった。(ピンチの場面では)0で抑えてやる、ということしか頭になかった。次の試合では何がなんでも抑えるという強い気持ちで投げたい」



(鈴木 詩織・文2=写真も)


【第2戦】接戦をものにし​、対戦成績をタイに戻​す

 前日の第1戦、完封負けを喫しているだけに打線は更なる奮起を促されるところである。試合の方は1回、1番の矢幡勇人(商4・相洋高)がセンターオーバーの3ベースで出塁すると3番の大久保泰成(商4・東亜学園高)のショートゴロの間に矢幡が還り、さっそく1点先制した。

 先発の池田駿(商2・新潟明訓高)は立ち上がりから危なげない投球を展開していたが4回にソロホームランを浴び、一瞬にしてゲームは振り出しに戻る。打線は3回以降、得点圏にランナーを置けない状況が続いていく。

 重苦しい試合展開になっていく中、試合が動いたのは7回。ランナー1、3塁という久々に訪れたチャンスで、1番の矢幡から3ランホームランが飛び出し勝ち越しに成功。その裏に、6回からマウンドに上がった春山大介(経営4・桐蔭学園高)がソロホームランを浴び、2点差に詰め寄られるも、その後は点差を守り切り専大が対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。

 まだシーズンも序盤ではあるものの、今季は4年次生がチームを引っ張っていくことで、下級生がのびのびとプレー出来ているように思える。2部優勝、そして1部復帰のためには最上級生の力が必要不可欠である。これからも負けられない戦いは続くが、まずは明日の第3戦。絶対に落としたくないゲームである。 


試合後のコメント
高橋薫監督
「投手が頑張っている間に、なんとか打線のほうが打ってくれればと思う。この球場は狭いので高さに気を付けて投球をしてほしい。選手たちには明日も普段通りにプレーをしてもらいたい

矢幡選手
「ホームランの打席で打ったのは真っ直ぐ。この球場なら入るかなと思った。1カード目からチャンスで打てていなかったので良かった。昨日から打撃フォームを変えて良い感じだったので、それが猛打賞に繋がったと思う」



▲決勝3ランを放つなど3安打とチームを牽引する矢幡


(青木 宏平・経営3=写真も)


【第3戦】悪い流れはそのままに 体力持たず敗戦

 4月18日、國學院大との第3戦。私は試合前から打者陣の奮起が最大のかぎとなり、それがそのまま試合結果に影響するであろうと考えていた。そして試合が終わってみれば1-6。打者陣の沈黙とともに、自慢の投手陣まで総崩れしてしまった。

 専大は投手を中心として失点を最小に抑え、少ないチャンスで1本を出せる野球を目指しているが、この日はそれを体現することができず。前節の拓大戦から勝ち点を取った勢いそのままに挑んだが、歯切れの悪い敗戦となってしまった。それでも、多くの1年次生が投手、野手ともに公式戦を経験できていることは、チームのこれからにつながっていくことであり良い流れであると思う。

 次節は1週空けての立正大戦。立正大はここまで勝ち数0と調子を落としているチームなだけに、確実に勝ち点1を頂きたい。投打のかみ合い、これさえクリアすればこれからのカードで勝ち点を積み重ねていくことも難くはない。流れをがらっと変える選手やプレーが出てくるのか、より注目していきたい。



▲十分な戦力になっているルーキー大野



(堀部 知・法3、写真=鈴木 詩織・文2)




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