東都春季リ​ーグ第1節 粘りの専​大野球 拓大から勝ち​点1


【第1戦】春季リーグ開幕!専大は黒星スタート

 4月9日に神宮第二球場で東都大学野球春季リーグ(2部)が開幕した。初戦の相手は昨季2部で優勝した拓大。1部昇格へ向け良いスタートを切りたいところだが、この日の試合は0-4と完封負けを喫した。

 この日の先発は、昨年1年次生ながらリーグ戦を投げ抜いた池田駿(商2・新潟明訓高)。序盤はゴロを打たせてとる安定したピッチングを見せるが、5回に拓大の5番北條選手にライト柵越えのホームランを浴びて1点を失う。その後もランナーを背負いながらの投球が続くも8回まで拓大打線を1失点で抑えて味方の援護を待った。それでも最終回には先頭バッターにヒットで出塁を許すと、フィルダースチョイスやエラーが絡み一気に3失点。完投したものの、我慢の投球を最終回まで続けることができなかった。

 専大打線は初回に渡邊祥平(経済3・作陽高)がヒットで出塁。しかし後が続かず点には繋がらなかった。その後も四死球やエラーでランナーを出すがなかなか3塁を踏むことができない。拓大先発の石橋投手を攻略できず、気付けば散発3安打完封に抑え込まれた。攻守ともに力を発揮できなかったが、神宮の舞台に向け勝ち点をとりたい開幕カード。この試合で多く見えた課題を次の試合から改善してほしい。


高橋薫監督コメント
「今シーズンは投手陣を中心に戦っていきたい。特に池田には頑張ってもらいたい。野手は重野(=雄一郎。経営1・専大松戸高)が注目。1年次生が多くベンチ入りしているが失敗を恐れずにプレーしてほしい」



▲先発した池田


▲2塁打を放った重野。新戦力に注目だ



(葛西 千瑛・文2=写真も)


【第2戦】今シーズン1勝目も課題を残す

 前日完封負けして迎えた試合、専大の先発は秋のリーグ戦防御率2位の鈴木亮(経営4・竜ヶ崎第一高)。鈴木はこの日連打を許さない安定したピッチングで9回を自責点0と好投した。しかし守備陣は9回に3エラーし2点を相手に献上するなど、試合を通して7エラーと課題を残した。

 攻撃陣は2、4回の中園雄一郎(経済4・筑陽学園高)の2打席連続タイムリーや4番の大久保泰成(商4・東亜学園高)のホームランで3得点を挙げて投手を援護することができ、3-2で勝利した。


高橋薫監督コメント
「3-0で終わらなければならない試合だった。エラーが多く投手がかわいそうだった。明日の拓大は石橋投手だと思うので1点を大事にしたい」

田中主将
「打線が出たランナーを確実に返すことができた。自分の調子がどうこうよりもチームが勝てばよい。3戦目は勝つだけ」



(林 裕太・法2)


【第3戦】新生専大野球が本領発揮 ライバル相手に勝ち点1

 春季リーグ戦の第1カードにして最大の山場。ライバル拓大を相手に、悪天候で1日延びた12日に第3戦が行われた。先発投手は池田駿(商2・新潟明訓高)。ひと冬越えて、投げる球にも一段の重みを感じさせる左腕は、今年一番の暖かさの好天にも助けられ、7回まで危なげない投球を見せ相手打線を封じる。

 打線は拓大・石橋投手からの少ないチャンスを生かし、3回に三浦拓馬(商1・札幌第一高)が右中間へタイムリー。思い切りの良いスイングが光った。
 同点に追いつかれ迎えた8回、土壇場2死1、2塁から1年次生の4番重野雄一郎(経営1・専大松戸高)のタイムリーで1点勝ち越し。さらに続く5番河合優介(商3・明徳義塾高)のタイムリーで勝負あり。

 最終回は春山大介(経営4・桐蔭学園高)がぴしゃりと3人で締め、3-1で勝利した。

 新戦力が一同に実力を発揮している。経験豊富なレギュラー陣と切磋琢磨していくことで、個々人のレベルアップが図れ、さらなるチーム力を向上につながることだろう。


高橋薫監督コメント
「(継投について)池田の交代のタイミングに迷いがあった。やや遅れた感もあった」

重野選手
「今シーズン初めての4番で重みはありましたが、プレッシャーは感じなかった。チームへの恩返しと池田さんを楽にしたかった。自分よりもチームの勝ちにこだわって頑張っていきます」




▲勝ち越しタイムリー時の重野


▲決勝タイムリーの河合。手前(18)は元相方の石橋投手



(堀部 知・法2=写真も)




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