東都秋季リ​ーグ最終カード対拓大​ 激闘の2日間 惜敗​の2連敗


【第1戦】惜しい悔しい一敗 優勝の可能性ついえる
 
 10月17日、優勝争いに食い込んでいる専大は、首位を走る拓大との一戦。この秋季リーグ最終カードを「専大が2連勝」かつ「2位・立正大が2連敗」することで実に8季振りの1部昇格を懸けた入れ替え戦へと駒を進めることができる。まさに専大にとっては1年間の集大成、今リーグの天王山ともいえるカードになる。また、いわずもがな4年次生にとっては大学生活ラストのカードとなる。
 
 専大先発は鈴木亮(経営3・竜ヶ崎第一高)。ここ2試合を投げ1失点と抜群の安定感を誇っている。
 鈴木は期待通り、6回まで被安打3、無失点の好投を見せる。まさに「抜群のタフネス」という言葉が似合う投手だ。しかし、7回につかまってしまう。先頭打者にヒットを許し、次打者の送りバントを阻止するも、続く8番9番打者に連続ヒット。2アウトになったが、2番打者にあっさりと2者生還するタイムリーを打たれてしまった。それまでのピリピリとした投手戦の試合展開を打破したこの一打は、専大ナインにとって力が抜けてしまう場面となった。
 さらに、この日の専大打線は鈴木の好投に応えられることはできなかった。終わってみれば、9回散発4安打。拓大先発の池田投手に3塁ベースすら踏ませてもらえなかった。
 
 0-2。この敗戦をもって、2011秋季リーグ、専大の優勝可能性は消えてしまった。ただ、投手陣の健闘、踏ん張りは非常に光るものがある。投打がかみ合いさえすれば、2部チーム相手ならば勝利することも難しくはない。まだなかなか結果としては表れないが、以前までの試合運びと比べても、近頃は「守備のチーム・専大」が体現できつつあるのではないかと思う。まずは明日、そして来シーズンとつながる野球をしてほしい。
 


▲このリーグ専大の救世主・鈴木亮投手
 
 
 
(堀部 知・法2、写真=鈴木 詩織・文1)
 
 
 
【第2戦】終盤まで粘りを​みせるも、サヨナラ負​け
 
 10月18日、対拓大第2回戦が行われた。昨日の敗戦で、専大の2部優勝の可能性は無くなったが、この試合に勝って明日の第3回戦に持ち込みたいところである。
 
 先発の池田駿(商1・新潟明訓高)は初回に1点を失うものの、2回以降はピンチを背負いながらも安定したピッチングを見せた。
 池田を援護したい打線であったが、4回に河合優介(商2・明徳義塾高)のタイムリーで同点とした以降、打線がつながらず、相手ピッチャーに抑え込まれてしまう。
 6回に池田の背負ったピンチの場面でマウンドに上がったのは、昨日の試合で先発した鈴木亮(経営3・竜ヶ崎第一高)。再三のピンチを背負うが、中井諒(経営4・星稜高)のファインプレーをはじめとする、味方の守備にも助けられ、無失点に抑える。そのまま試合は延長戦に突入し、1-1の同点で迎えた11回、一死満塁のチャンスも生かせず。その裏、相手打線に二死から連打を許し、痛恨のサヨナラ負け。1-2で惜敗した。この試合の結果、相手の拓大の2部優勝が決まるという悔しい敗戦であった。
 


▲6回途中1失点に抑えた先発の池田駿
 

▲4回に同点タイムリーを放つ河合優介
 

▲8回のピンチを救うファインプレーを魅せた中井諒と迎えるナイン
 
 
高橋監督のコメント
「(今季を振り返って)前半は投手陣が安定していなかったが、後半になって鈴木、池田がよく投げて野球らしくなった。春山で勝ち点を取れたのも大きい。(来季に向けて)課題は打撃。良い投手にかかるとだめなので、今日のような試合を取れるチームにしたい」。
 
青柳直樹(経済4・日本航空高)主将のコメント
「(今日の試合を振り返って)とにかく野手陣が打てず、点につながらなかった。(今季を振り返って)終盤は、投手陣が踏ん張ってくれていたので、もっと打線が援護できれば良かった。2部と3部の入れ替え戦があるかもしれないので、まだ気を抜かずにいきたい。(新チームに期待する点は)投手陣は全員残るので、残ったメンバーで頑張ってほしい」。
 
 
 
(鈴木 詩織・文1、写真=鈴木、葛西 千瑛・文1)





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