秋季リーグ開幕!!敗れるも、打棒大いに振う‏



 試合は初回で雌雄を決してしまった。

≪日大 第1戦≫
専大 102000005=8
日大 42010303×=13


 歴史的猛暑の今年。いまだに暑さ残る9月6日、東都大学野球2部秋季リーグが開幕した。相手に日大を迎えた専大の開幕試合は、新エース・山田智弘(商1・県岐阜商高)の右腕に託された。しかし、プレーボール直後の専大スタンドの熱気とは裏腹に、山田は期待に応えることができない。

 初回、先頭打者に安打を許すと、続く打者のときにランナーの動きを警戒するあまりボークをとられる。それをきっかけに失策を含む4失点。山田が1回を投げ切ることができずに降板する、という非常事態が起きた。その後は3投手がリレーをしたが、悪い流れは断ち切ることができず、気付けば9回、大量13失点となってしまった。
 チーム力=投手力とも言える現代野球では、投手陣の層と質がものを言う。この試合ではまさしくそれを痛感した。

 それでも、攻撃面では3本塁打を含む14安打と随所にパワフルさを発揮した。特に、4番河野上一馬(経営4・高陽東高)は本塁打を含む3安打と存在感を示した。チームとしても日大に勝る、送りバントの精度の高さを披露。全体のつながりを見せれば、まだまだ得点機は生まれるだろう。

 今日のような試合内容は、かえって明日からの課題を見つけやすいのではないか。投手が試合を作り、それに打者が応えられれば、おのずと勝利は見えてくるからだ。まだ始まったばかりの秋季リーグ。1部昇格を目指し、奮闘あるのみ。2、3戦目の連勝を信じている。

 頼むぞ!専大野球部。


▲初回 先頭打者HRの矢幡勇人(左)(商2・相洋高)

江崎久監督
「山田に限らず、投手陣全体が調子が悪かった。責任は投手だけでなく、捕手のリードにもある。打撃は前半に得点を取れていたし、四回以降もランナーは出ていた。しかし、点差が開きすぎてしまった。点差が縮まっていたら違っていたと思う。明日以降は、連勝して勝ち点を取りにいきたい」

森山誠主将(経営4・金沢高)
「うちは守り勝つ野球をテーマにプレーしているので大量失点は良くない。改善すべきは、点の取られ方。オープン戦でも数回あった、悪いプレーが出てしまった。それでも、攻撃面は明日につながる。今までには無かった、点差を離されても諦めない姿勢もまた良かった。決してマイナスには受け止めていないので明日は1-0、完封で勝ちます!」



(堀部知・法1)




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