東都大学野球春季リーグ戦開幕!‏




 東都大学野球春季リーグ戦が4月8日に東農大グラウンドで開幕した。初戦の相手は日大。専大は1勝1敗とし勝負は第3戦へ託された。

≪第1戦≫

 日大 000020000=2
 専大 000000001=1

 ●山田―森山

(2塁打)八幡、市原


▲完投したルーキー山田 


 湯本五十六(平21年度卒・現JR東日本)、秋月翼(平21年度卒・現JR東海)をはじめ、昨年はレギュラーのうち6人が4年生であったため今年はまさに“新”チームとなった専大。主将には2年次から捕手として試合に出場している森山誠(4・金沢高)が就任。試合前の集合から森山主将の大きな声、そして部員の返事が聞こえる。

 序盤からヒットはあったもののチャンスでの1本が出ず、得点は9回の犠牲フライの1点に留まった。しかし9安打と内容は決して悪くはなく、次に繋がる内容であった。

 また開幕投手はルーキー山田智弘(1・県岐阜商高)が起用された。山田は4安打8奪三振2失点完投の上々の開幕戦デビューとなったわけだが、あわやヒットという難しい当たりを山内裕詞(4・相洋高)や八幡勇人(2・相洋高)がアウトにするなど、外野手の好プレーをはじめとするバックの守りがあってこそのものだった。投球フォームも昨年のエースであった湯本に似ており、未来のエースを感じさせるようであった。


江崎監督
「山田がよかったのであと1本出ればよかった。内容は悪くなかった」

森山主将
「内容的にはよかった。チャンスで1本でなかったが、今日試合をしたことでどんな雰囲気か分かったので明日は勝ちたい。山田は本来打たれないピッチャーなので、落ち着いて投げることができるようにリードを心掛けた。最後の年なので1部昇格に向けてがんばりたい」


山田投手
「低めを意識して投げた。先輩方のバックの守りがいいので信頼して投げていきたい」






≪第2戦≫

専大 001002000=3
日大 000000000=0

 ○鈴木、太田―森山

(2塁打)河野上 (本塁打)藤生


▲ソロホームランを打った藤生


 勝ち点を獲得するためには負けられない一戦。
 専大は3回、9番藤生太佑(3・前橋育英高)のセンターへの1点本塁打で先制する。その後は3者凡退に打ち取られるものの、6回の攻撃で1番青柳直樹(3・日本航空高)、3番八幡がヒットで出塁し、2アウトで今シーズンまだヒットのない4番河野上一馬(4・高陽東高)に回る。いままでの気持ちをぶつけるかのようにバットを振り切ると、ボールは右中間に抜け走者一掃のタイムリー2塁打と4番の役目を果たした。昨日に比べるとヒットの数は少なかったが、ランナーを確実に返し得点に繋げることができた試合だった。

 先発の鈴木亮(2・竜ヶ崎一高)は先頭打者を出す場面が目立ったが、要所で三振を取るなど相手に流れを渡さず、リリーフしたエース太田真司(4・金沢桜丘高)も四死球が多く苦しい場面が続いたが日大打線をシャットアウトした。



河野上選手
「4番としてチャンスで打てたのはよかった。打点を取ってチームの勝利に貢献していきたい。あとは全部勝って優勝を目指したい」

森山主将
「ピンチが多い試合だったが、抑えることができたし、少ないチャンスをものにできた。4番が打てたのが大きい。鈴木投手はどちらかというと気持ちを出さないタイプ。ランナーを出したときは1球1球に魂を込めて来いというのをしつこいぐらい言っていたのが伝わっていい球がきた。慌てることなくランナーをためても自分のピッチングができるようになってきているので楽しみ。太田投手は自覚を持っているので、今日は荒れたがもうああいう場面はないと思う。初戦は勝ったら大きいので全員で勝ちにいきたい」

 第3戦は来週の駒大戦の後に神宮第2球場で行われる。1点が1部昇格への明暗を分ける戦国東都。第3戦も勝利し、昨年の絶好調だった専大に返り咲いてほしい。



(吉野 瞳・文2)




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