春季リーグ戦　６－２で農大を下しリーグ優勝 よく投げた！よく打った！よく守った！平成18年度秋季リーグ(２部)以来の優勝だ。王手をかけた対東京農業大学第３戦は６－２で専修大学が勝利した。 大一番の先発を任されたのはエースの湯本五十六(４・藤代高)。湯本はいつも通りのピッチングで１回表、内野ゴロ３つを打たせ上々の滑り出しをみせた。 とにかく元気な打線。初回、副将を務める小牧卓央(４・鹿児島実業高)が右前安打、山内裕詞(３・相洋高)が四球でチャンスを作るとバッターは４番秋月翼(４・佐久長聖高)主将。この春季リーグで10打点を挙げてきた勝負強さ をここでも発揮する。カウント１－３からの５球目を振りぬくと渇いた木製バットの音がカンっと響く。打球は風に乗りぐんぐん飛距離を伸ばしレフトスタンドへ。主将の存在感をまざまざと示すスリーランホームランで今日も主導権を握る。 ３回ウラにも安打で出塁した河野上一馬(３・高陽東高)を２塁に置き、４年生の飯倉茂章(４・高陽東高)が右線適 時二塁打を放つ。同級生が湯本を勇気づけ４－０となる。援護点を貰った湯本は四球を出すものの６回までノーヒットピッチングと、先日の駒澤大学戦と同等の好内容で農大 打線をメロメロに酔わせる。７回表に湯本は２アウトから相手の水島に内野安打を許し、ノーヒットピッチングがついえてしまうが後続を打ち取る。すると直後の７回ウラに相手のミスで１点追加し、前の試合で決勝ホームランを打ち、のっている河野上が適時二塁打を放ちダメ押し点を挙げる。河野上は３打数３安打１打点と大暴れした。 　６－０と優勝まであとアウト３つになった９表、湯本がマウンドにあがる。二死二三塁から適時打を２本打たれ２ 点を返されるが、最後のバッターをレフトフライに仕留めゲームセット。湯本は４安打７奪三振で完投勝利。 試合後、どの選手も喜びを爆発させた。 尚、次週の国士舘大学戦のあと６月６日、７日に運命の入れ替え戦を控える。場所は神宮球場。 ▲完投勝利の湯本、ハイタッチを交わす ▲先制本塁打を放つ秋月 ▲河野上のタイムリーでホームに生還する秋月 ○江崎久監督のコメント ・試合を振り返って －今日は湯本、秋月につきる。作戦が全部成功して、うまく試合が作れた。 ・入れ替え戦に向けて －まだ国士舘戦が残っているので、まだ先を見ずに一つずつ取っていきたい。 ○秋月翼主将のコメント ・今日の試合を振り返って －流れがありますね。湯本のおかげです。 ・先制ホームランについて －風のおかげですね。打ち損じだったけれど風と運があったと思います。 ・湯本のピッチングについて －文句ないですね。 ・入れ替え戦がまっていますが －チーム状態が上がってきているので持続させることを意識して戦っていきたいと思います。 ○湯本投手のコメント ・今日は何を考えてマウンドに －優勝が決まる試合だったので、もうそれしか頭になかったです。 ・この調子の良さの要因は －自分が自信をもって投げられていること、それが安定したピッチングにつながっていますね。 ・７回２アウトまで無安打ピッチングでしたが意識しましたか －少しはありましたけど、ピッチング自体に影響することはなかったですね ・バックがよく守ってくれていますね －そうですね。みんなバッティングも守備も自分を盛り上げてくれているので、随分助かっています。 ・国士舘戦、入れ替え戦に向けて －ここで気を緩めず国士舘戦をしっかりと勝つことで入れ替え戦を迎えたいですね。１つ１つしっかりといきたいです。 文＝久田　照喬(商３)　　写真＝佐山　竜太(経済３)