DivⅠ・Ⅱ入れ替え戦 決め手欠くも力の差で残留



 11月28日に行われたDivⅠ・Ⅱ入れ替え戦で、専大(DivⅠ-B5位)は神奈川大学(DivⅡ2位)を3―0で破り残留を決めた。格下である相手のペースに付き合う悪い癖が出てしまい、決め手に欠くもどかしいゲームとなったが、チームはしっかり結果を残した。



▲足首の負傷をおして途中出場した前田健一(3・東北高)

 神大の出方が注目された第1ピリオドだったが、アタックに人数を割くことなく、シュートも放り込みに近いもので脅威はない。対する専大もそれほどペースを上げることなく、決定機をつくれないまま1ピリを終える。神大は執拗にパックを追うことなく、接触プレーもほとんど見られなかった。互いにノーペナルティ、シュート数も9―6と少なく、動きのない展開に終始した。

 第2ピリオドから専大はペースを上げ、4分に混戦から対馬祥之(2・北海高)が先制点を挙げる。しかし、力量の差を感じた選手たちは次第にプレーが緩慢になり、パックの持ちすぎが目立つようになる。何度かパスカットからあわやブレークアウェイというシーンを迎えるが、神大のスピードはDivⅠのそれと段違いに劣っているため、専大は難なく対処できていた。終盤になると神大の足が止まり、一方的に攻め込む展開となるも、抵抗力のない相手に対して、フィニッシュの精度に欠ける専大はなかなか突き放すことができなかった。相手が格下ということもあり、モチベーションの維持を考えても難しい試合だったが、それ以上に神大は歯応えがなく、入れ替え戦とは思えないほどヒートアップするシーンも少なかった。


 凡戦ではあったものの一発勝負の入れ替え戦。ひとまず勝利を収めたことに、選手たちは安堵の表情を浮かべた。犠牲となったのはライバルの東海大(DivⅠ-B6位)。青山学院大(DivⅡ1位)に対し、3倍近いシュートを放ちながらも敗れ、まさかのDivⅡ降格が決まった。また大学5強の一角である法大(DivⅠ-A6位)が、慶大(DivⅠ-B1位)に苦杯を喫する波乱があった。青山学院大と法大は来季、専大と同じDivⅠ-Bで戦うことになる。

《コメント》
平野翔太主将(4・八工大一高)
「内容は良くなかったが、とりあえず勝って、来季もDivⅠでやれることになったから良かった。下の相手との試合ということで、いつもと違った雰囲気は感じた。全体的にパックを持ちすぎて、個人プレーにはしりがちだった。リーグ全体では、前半戦で勝てる試合を落としていて、結果的には下の入れ替え戦に回ったが、常に上をにらんで試合できたことは良かったと思う。インカレは負けたら終わりだし、1つ1つ気持入れてやっていきたい」

前田健一
「足首はまだ痛い。リーグ前半戦はチームの集中力がなくて、引き分けが多くなって厳しくなった。インカレに向けてもう一回みんなで立て直して、2回戦で早大に勝てるように頑張っていきたい」

《試合経過》
1stperiod(0-0) shoot(9-6)
2ndperiod(1-0) shoot(11-12)

04:47(S)#44対馬  GOAL!! 1-0
3rdperiod(2-0) shoot(21-4)
07:21(S)#81武尾(assist#10小林、#16稲葉惇)  GOAL!! 2-0
19:33(S)#16稲葉惇  GOAL!! 3-0

《インカレ日程》
2010/01/06 1回戦 vs同志社大学 @日光 16:00~



(山中克浩・経済2 写真=石田美紀・法1)



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