関東リーグ第8戦 東海大に惜敗、入れ替え戦遠のく



 11月6日のインカレ予選(対大東大、2-1)、7日のリーグ第7戦(対日体大、5-4)と連勝し、いよいよチームは上昇気流に乗ってきた。3連戦の締めくくりとなった8日の東海大学戦でも、立ち上がりの硬さは消え、疲れを感じさせないパフォーマンスを見せた。だが、内容とは裏腹に結果は1-2で惜敗。熾烈な2位争いからも大きく後退した。

 スロースターターの気がある専大だが、1ピリからFWがゴール前に殺到し、こわい攻めを繰り返した。連勝の勢いからか、連戦にもかかわらず全体の足が軽く、スピード、レスポンスでも相手を上回っていた。しかし、スコアは東海大に傾く。1ピリの2失点は、いずれも後方での軽率なパスをカットされてつながれた。

 なかなか得点は生まれなかったが、2ピリ終盤に平野翔太(4・八工大一高)のパスを受けた坂本慶之介(2・水戸短大附高)がミドルレンジから矢のようなシュートを放つと、ゴーリーに触れることなくネットに突き刺さった。3ピリも相手のペナルティをもらいながら、得意のパターンで幾度となく東海大ゴールを脅かしたが、キルプレー時の東海大は逆にプレスを強めて専大の猛攻を封じた。16分のタイムアウト以降、勝つしかない専大はゴールに向かって必死にチャレンジし、東海大もオールディフェンスで応える。残り11秒、ゴール前の混戦からパックを押し込み、得点を表す緑のランプが灯る。土壇場の同点弾かと思われたが、これがゴーリーへのチャージングをとられノーゴールの判定。悲劇ともいえる幕切れで大事な一戦を落とし、選手たちは苛立ちを隠せなかった。

 最下位に沈む東海大の意地が上回ったが、内容を見れば勝利に相応しい試合だった。シュート数も相手の25に対して39を放つなど、確実にゴールへの執着が出てきている。懸念は前の3試合で計7得点と爆発していた前田健一(3・東北高)が足首を負傷し、途中で退いたこと。全体でリカバーの意識が高まっているとはいえ、攻撃のオプションを考えてもかなりの痛手となる。

平野主将
「連戦が続いていたが、勝てていたので皆出だしから足が動いていた。失点はミスからだったが、それを全体がカバーできれば問題はない。今日は内容が良くて、これといった敗因はない。こういう仕方がない試合もたまにはある」

《試合結果》
1stperiod(0-2)
6:17(T)#11(assist#71) GOAL!!  0-1
14:34(T)#73(assist#12) GOAL!!  0-2
2ndperiod(1-0)

15:27(S)#17坂本慶(assist#8平野翔) GOAL!!  1-2
3rdperiod(0-0)



(山中克浩・経済2)



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