関東大会第4戦 慶応大に圧倒され完敗



 4月26日、ダイドードリンコアイスアリーナで関東大学選手権大会が行われ、専大は同じディビジョンⅠ-Bに属する慶応義塾大学に3-6で敗れた。専大は今大会での全日程を終えて10位となった。


 共に昨年のリーグ戦ではディビジョンⅠ-Aとの入れ替え戦に進むなど実力は拮抗しているが、この日はスコア以上に内容で圧倒された。「立ち上がりがすべて」と平野主将が話すように、序盤から果敢に突進してくる相手に対して、立ち上がりに難のある専大は十分な対処ができない。フィジカルで勝る慶応大に競り合いでことごとく敗れ、特にキルプレー(注1)時はゴール前に張り付けにされた。慶応大は個々のゴールへの推進力が素晴らしく、キレのあるスケーティングと素早いパス回しでチャンスを多く作っていた。
 激しいコンタクトシーンが多く見られた第2ピリオドから、両チームの勢いの差が顕著に出始める。
慶応大はペースを落とすことなくハードな試合を展開し、専大サイドには苦し紛れのペナルティがかさんでいく。専大は小川恭平(3・長野工高)の2点差に迫るゴールで一時は盛り返すが、その2分後にカウンターから見事なゴールを決められ、反撃の芽を摘まれてしまった。とはいうものの、第2ピリオドのシュート数は6対15と数字上でも圧倒されており、いつ試合が決まってもおかしくない展開だった。


 両チームを比較して決定的に違うのは攻守の切り替えの早さだ。慶応大はパックを奪った後の飛び出しや、スピードとフィジカルを活かした個人技で専大ディフェンスを翻弄していた。実際に、この試合だけで慶応大が迎えたブレークアウェイ(注2)は4,5回あった。一方の専大は相手のプレッシャーを強く感じたため、リスクを避けようと後方でパスを回す場面が目立った。
慶応大とは秋季リーグで再び相見えることになる。悪いイメージをリーグ戦まで持ち込まなければいいのだが…。

注1)キルプレー…ペナルティで味方の人数が少ない時
注2)ブレークアウェイ…相手GKとの1対1の場面


平野翔太主将(4・八工大一高)コメント
「立ち上がりがすべてだった。相手の方が足が動いていて、流れを持っていかれた。小さくて速い選手にやられた。フィジカルでも差があったと思う。反則も多かったが、キルプレーのときに相手にいい攻撃をされた。いろいろ課題はあるが、細かいことよりも基本的な事を秋までにやっていきたい」

(スコア)
*マイナーペナルティは2分間の退場
1stperiod(1-3)
0:49 #56金子 Interference
2:45 慶応Goal  0-1
3:24 #10小林 Interference
8:43 #77小笠原 Slashing
12:15 慶応Goal  0-2
14:17 #17坂本 Goal(Double-Assist #7照井、#23斎藤)  1-2
16:51 慶応Goal  1-3

2ndperiod(1-2)
2:51 #16稲葉淳 Charging
7:04 #19稲葉哲 Charging
8:51 #16稲葉淳 Interference
9:00 慶応Goal  1-4
11:10 #9戸田 Tripping
13:46 #12大椋 Holding
16:24 #14小川 Goal(Double-Assist #16稲葉淳、#34前田)  2-4
18:50 慶応Goal  2-5
19:53 #19稲葉哲 Interference

3rdperiod(1-1)
3:32 #16稲葉淳 Tripping
4:23 慶応Goal  2-6
12:58 #34前田 Goal(Assist #77小笠原)  3-6
19:00 #17坂本 Tripping



(山中克浩・経済2=文 吉野瞳・文2=写真)



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