関東大会第3戦 反省活かし立教大に快勝



 4月18日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた立教大学との試合で、専大は終始攻め続けて7-1と圧勝した。この結果、専大は26日に行われる9位決定戦にコマを進めた。

 立ち上がりに仕掛けたのは立教大だった。前線から果敢なプレスをかけ、高い位置でのパスカットからいきなり先制ゴールを挙げた。その後は立教大がペースを緩めたため、専大がアタッキングゾーンでプレーする時間が長くなった。第1ピリオドの立教大のプランははっきりしていた。先制することに成功した後は一転、ゴール前でのディフェンスを強化する。相手にパックをキープされながらも、逆にパワープレー(注1)時には2点目を狙って相手陣に人数をかけていた。第1ピリオドは着実にプランを遂行した立教大に歩があった。
 第2ピリオドは専大が猛攻を仕掛ける。
開始約2分、前田健一(3・東北高)がスピードと個人技で相手をかき回し、冷静にゴールに流し込んだ。このプレーが立教大の守備を混乱させ、その2分後には斎藤陸(1・北海高)がクロスに合わせてあっさりと逆転した。
 
 試合はここから徐々にヒートアップし、ペナルティと口撃が乱れる荒々しい展開に。象徴的だったのが、立教大の選手がペナルティ・タイムキーパー(注2)のボックス内で前田と口論になり、ゲームミスコンダクト(退場)を宣告された場面。立教大サイドのいらいらを隠せない様子が見て取れたシーンだった。しかし、荒れた試合展開にもチームは冷静に試合を運んだ。国士館大戦ではペナルティによる自滅から流れを失ったが、「ペナルティが出ても落ち着いてやろう」(平野翔)と、今回は抗体がついていた。第3ピリオドも危なげなく得点を重ね、終わってみれば7-1の快勝。シュート数でも立教大の16に対し、専大は倍以上の40を放つなど、内容でも圧倒した。 
 
主将の平野翔太(4・八工大一高)は前の試合と比較しながら、「練習が生かされた試合だった。前回反則が多かったので、試合前に落ち着くようにと話していた。プレーが雑にならず、丁寧にできたのが得点につながったと思う」と、チーム内の統制を勝利の要因に挙げた。

注1)パワープレー…相手のペナルティで人数が多いときに行う攻撃
注2)ペナルティ・タイムキーパー…ペナルティを受けた選手が待機するゾーン

(スコア)
*Minor-Penaltyは2分間、Miss-Conduct-Penaltyは10分間の退場(Miss-Conductの場合は代わりの選手が出場可能)
1stperiod
2:27 立教Goal  0-1
13:56 #10小林 Cross-Checking
14:05 #9戸田 Hooking

2ndperiod
1:53 #34前田 Goal(Assist #14小川)  1-1
3:58 #23斎藤 Goal(Double-Assist #7照井、#8平野翔)  2-1
10:51 #8平野翔 Elbowing、 #12大椋 Miss-Conduct-Penalty+Roughing
13:35 #34前田 Slashing
14:48 #8平野翔 Goal(Double-Assist #19稲葉哲、#21田名部)  3-1
17:48 #9戸田 Interference
18:53 #30臺 Roughing

3rdperiod
3:30 #18武尾 Miss-Conduct-Penalty+Tripping+Roughing
5:37 #7照井 Miss-Conduct-Penalty
8:48 #77小笠原 Goal(Assist #34前田)  4-1
8:58 #14小川 Tripping
10:01 #16稲葉淳 Tripping
12:08 #34前田 Goal(Assist #12大椋)  5-1
13:06 #16稲葉淳 Goal  6-1
13:43 #8平野翔 Goal(Double-Assist #11袖山、#23斎藤)  7-1
19:12 #16稲葉淳 Cross-Checking


(試合日程)
4月26日 15:00~ @ダイドードリンコアイスアリーナ
対 慶応義塾大学-大東文化大学の勝者



(山中克浩・経済2=文 吉野瞳・文2=写真)



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